石井 北斗さん
インタビュー公開日:2019.05.27

「多くの人を支えられる仕事を」
その思いでエントリー。
全道で店舗や宅配、共済などの事業を展開し、生活に必要なものを消費者の手に届けているコープさっぽろ。利用したことがある方も多いと思います。
現在、管理部 出納グループで活躍する石井北斗さんは入協3年目。
学生時代には福祉を学び「より多くの人と関わりを持ち、思いやりを持って支えるような仕事がしたい」との思いで、さまざまな事業を展開するコープさっぽろの新卒職員募集にエントリーしました。
店舗の畜産部門を1年経験し、
現場を支える本部の仕事へ。
採用が決まり、最初に配属されたのは畜産部門。店舗のバックヤードでスライサーを使い肉を切ったり、売場作りなども経験しました。
そして、2年目には業務カイゼン推進部のメンバーとして本部へ異動。この部署は、店舗・宅配での仕事を経験した2年目から5年目の若手職員が各部門から選抜され、3カ月間かけて日常業務の課題を踏まえながら、詳細な業務の基準を作成するプロジェクトチームです。そこで畜産部門の業務基準書作成を経験し、改めて「店舗や宅配部門などを支える本部の仕事をもっとやってみたい」という気持ちが芽生えたといいます。
希望が通り、管理本部出納グループに配属に。店舗や宅配の事業で重要な、お金の出し入れに関する業務を行うことになりました。
現場を経験したからこそ、
裏方の大切さが分かります。
出納グループでの仕事は、店舗や宅配センターなどの事業所から上がってくる売上の入金や経費の出金のデータを確認し、誤りがあったら連絡の上修正したり、銀行などで現金の入金や資金の振替を行うことなど、数字とお金を扱うことが多く、神経を使います。
「お金を扱う仕事なので、ミスはできません。いつも緊張感を持っています」
事業所の人と電話で連絡を取ることが多く、「自分が店舗にいた時の忙しさを考えると、エラーなく出入金の報告を上げることは当たり前のことではないと感じますし、出納業務が正確に行えないと現場も回りません。両方やってみて、それぞれの関わりや大切さがよく分かりました」
仕事に必要な知識は現場で。
風通しのよい職場環境。
部署内では、パートさんを含め6人で仕事を分担。「気軽に話ができますし、とても風通しがいい職場だと思います。コープさっぽろでは、上司も『○○部長』などではなく『○○さん』と呼ぶ慣習になっていて、距離の近さを感じますね」
経理やパソコンの専門知識がないと難しそうですが…。
「そんなことはないですよ。業務に必要な知識は、最初はわからなくて当たり前。上司や先輩に教わってできるようになりましたし、ここに配属されてから簿記の勉強をして資格も取りました。よほどの苦手意識がなければ大丈夫だと思います」
新たなプロジェクトで
最先端を走る側面も。
「コープさっぽろでは、店舗のない地域に住む買い物弱者と言われる方のために移動販売事業も行っています。過疎地域で住民の方と会話をして喜ばれているんです」
生活協同組合だからこそ、業務も多岐にわたり、石井さんたち事務職員の仕事も幅広い対応が求められます。
現在は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)といって、事務作業を自動化し人の作業を軽減するというソフトウェアを推進するプロジェクトに所属し、ソフト作成や試験運用に携わっています。
「これから本格的な運用になりますが、人件費削減という形で成果が出るように取り組んでいます。プログラミングも勉強してみたいと思うようになりました」と、下から支えるだけではなく新たな試みで最先端を走る側面も見せてくれました。
シゴトのフカボリ
事務職の一日
8:30
出勤
伝票のロッカーの鍵開け、メールチェックなど
9:30
朝礼、部署のミーティング
現金の点検(実在庫と理論在庫の照合)
事業所の出入金の確認
11:00
現金の納付のため銀行、郵便局へ
12:00
昼休憩
13:00
業務基準書作成作業
16:00
RPAプロジェクトチーム打ち合わせ
17:30
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

好きなことだからこそ、知的好奇心が刺激され、もっと知りたいと思ったり、調べたいと思うのではないでしょうか。それぞれの個性を伸ばすことが、人生を楽しくするために大切なことだと思います。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
紙の手帳
スケジュールをきちんと管理しようと、今年から手帳を使い始めました。細かいメモなども書いて活用しています。職場の先輩や仲間も、意外とデジタルではなく紙の手帳で管理している人が多いですね。

お仕事データ

会社をサポートする重要な裏方!
事務職員
事務職員とは
データ入力や書類作成、来客対応など、
幅広いオフィスワークを担当。

オフィス内でデータ入力や書類の作成、電話対応、来客対応といった幅広いオフィスワークを担うのが事務職の仕事。具体的にはお客様情報や日々の売上の入力、会議の議事録や見積書・請求書の作成、入金・出金・振替といった伝票処理、郵便物の仕分け、備品の発注やメンテナンスの依頼、会議室の準備や来客への飲み物の提供など、仕事内容は多岐に渡ります。働く会社によっては、勤怠管理や給与計算など人事・労務部門の仕事、決算業務の補助など経理部門の仕事を任されることもあります。

事務職員に向いてる人って?
人を支えることに喜びを感じ、
正確に物事を進められるタイプ。

事務職は職場を裏方から支えるサポート役としての仕事が多くを占めます。人を助けることに喜びを感じるタイプには向いているでしょう。また、お客様情報や売上といった重要なデータを扱うことから、集中力があり、正確に物事を進められる力も必要です。事務職は社外からの来客や電話に対応することも多いため、会社の窓口として丁寧に接する人当たりの良さも求められます。

事務職員になるためには

事務職に必須の資格はありませんが、主にパソコンを使って仕事をするため、Word、Excel、PowerPointなどのパソコンソフトの基本操作ができるとベター。「Word文書処理技能認定試験」や「Excel表計算処理技能認定試験」、「PowerPointプレゼンテーション技能認定試験」などを取得しておくと有利でしょう。高校や専門学校、短大・大学を卒業後、各企業や団体に就職するのが一般的です。

ワンポイントアドバイス
ワークライフバランスを
重視したい人にはピッタリ。

事務職の仕事は幅広い一方、それぞれがルーチンワークになっているケースが多いようです。イレギュラーなトラブルや急を要する業務がない限り、定時に帰りやすい職種といえます。プライベートを重視したい、家事や子育てに時間を割きたいなど、ワークライフバランスを重視した働き方を望む人にはピッタリです。