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菊池 麻美さん
インタビュー公開日:2019.11.13

子ども向けスポーツ振興イベントが
将来有望な選手を見出すきっかけに
「将来有望な選手を見出すきっかけとなれたこと、そして、さっそく活躍のようすが伝わってきて、とてもうれしかったですね」
菊池麻美さんが話すのは、北海道が主催している、子ども向けのイベント「スポーツチャレンジ教室」のこと。昨年度、オホーツクのまち津別町でスケート教室を開催しました。その時、参加した小学生のなかに、飛び抜けて滑りの上手な子がいたのだそうです。
そして、その教室の講師であるオリンピック日本代表のアスリートから、優れた指導者につけば技術を伸ばすことができる、とアドバイスを受けました。
「今年8月、今度は水泳教室の開催で津別町を訪ねると、その子は町を離れて強豪の少年団に所属しており、全国大会への出場も決まったそうなんです」
自分が関わった仕事が、間接的ながらそんな影響を与えていたということに、菊池さん、ちょっと興奮気味です。
スポーツを通した成長の大切さも伝え
地域のモチベーションアップにも貢献
菊池さんが勤務するのは、北海道環境生活部スポーツ局スポーツ振興課。スポーツの普及・振興活動から、スポーツ賞の顕彰、オリンピック・パラリンピック関連業務まで、スポーツにまつわる幅広い仕事を行っています。
「私が所属しているスポーツ振興課では、地域で行われる競技大会の後援などに関わる業務のほか、主に子どもを対象としたスポーツ体験教室を開催しています」
 その一つが、前段で出てきた「スポーツチャレンジ教室」。子どもたちにスポーツの楽しさ・魅力を伝え関心をもってもらうと同時に、スポーツを通して心身の健やかな成長を促すことの大切さを保護者に伝えることを目的としたこの取り組みを、メインで担当しているのが菊池さんです。
「競技選定などの企画、講師をお願いするアスリートとの交渉、参加者の募集から当日の運営までを行っています。大変ですが、とてもおもしろいですよ」
 市町村との連携体制も、少しずつできてきていると菊池さん。スポーツに対する地域のモチベーションを高めるという役割も担っています。
訪ねて、暮らしてわかる良さがある
知らない場所に、どんどん行きたい
菊池さんの出身地は空知の美唄市。岩見沢の高校を卒業後、釧路公立大学へと進みます。内陸の米どころから、300kmほども距離がある道東の港町へ。環境が大きく変わりました。
「親元を離れ、遠くの街で暮らすことに、最初は不安だらけでしたし、どちらかと言えばマイナスのイメージを抱いていました。でも、住んでみると、すごく楽しくて」
街の景色や商店街の雰囲気、人の温かさ。知らなかったけれど、そこを訪ねたり、暮らしてみることで、初めてわかる良さがあることに気づいたと菊池さんは話します。
「もともと公務員志望でしたが、北海道庁を目指したのは、その経験も大きいですね。いろいろな所に行き、生活するチャンスがあるからです。一つの地域に貢献するのも意義があるはずですが、私は自分の知らない場所に、どんどん行きたいと思ったんです」
自宅から通学できる札幌の大学に進んでいたら、そんなふうに感じることはなかったかもしれない、と菊池さんは振り返ります。
慣れない土地での寂しさを共有し
支え合った同期は今も特別な仲間
初任地は、ニセコのシンボル・羊蹄山を望む倶知安町。後志総合振興局地域政策部というセクションで、地元の産業振興に関連した補助金の交付などを担当した菊池さん。
「補助金についての知識とともに、地域振興を多方面から支えるため、他部署の業務も知ったうえで連携する必要があり、覚えることがたくさん。最初の頃は正直、大変さも感じていました」
そんな時、頼りになったのが、上司・先輩のサポートに加えて、道庁職員としての一歩を共に踏み出した同期の存在。特別な仲間であり、それぞれ所属が変わった今も連絡を取り合い、会うこともあるのだそうです。
「仕事のこと、慣れない土地での寂しさ。お互いが同じような思いを共有して話し合い、助け合うなかで生まれた絆は一生もの。この仲間は、道内全域に勤務地がある北海道庁だからこそ、得られたものだと言えますね」
所属する部署や勤務地の異動を通して
新しいことにチャレンジできる楽しみ
入庁から3年。本庁にある現在の部署に配属となりました。「スポーツチャレンジ教室」の企画立案・書類作成などの内勤業務とともに、その実施にあたって道内各地の市町村へと出かける菊池さん。
「開催が続くと週末ごとに、どこかの街へと出かけています。忙しいですが、子どもたちの笑顔、反応を見ていると、ぐんとやる気が湧いてきますね。外に出ることで、自分のリフレッシュにもなっています(笑)」
やったことがないスポーツを子どもたちに体験させたいと話す菊池さん。自ら新しいスポーツに挑戦することもあるのだそうです。
「北海道庁にスポーツ関連の部署があるなんて入庁するまで知りませんでした。私は、スポーツを観るのも、するのも大好き。今の仕事は自分にぴったりだと感じています」
とはいえ、この先も部署や勤務地の異動はあり得ます。仕事内容も変わるでしょう。
「それはそれで、楽しみですね。次は、どこでどんなことが経験できるだろう。そう考えるとワクワクします」  
常に新しいことにチャレンジできる環境にこそ、魅力を感じていると話す菊池さんです。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

慣れ親しんだ環境が変わるのは抵抗があるかもしれませんが、短い旅行でも構わないので、いろいろな地域に出かけてみてください。知らなかったこと、人との出会い。行ってみなければわからない発見が、きっとありますよ!

北海道庁

北海道における政策立案、各種施策や事業の企画・実施などを行っています。

住所
北海道札幌市中央区北3条西6丁目
URL
http://www.pref.hokkaido.lg.jp

お仕事データ

地域を支え、盛り上げる!
都道府県職員
都道府県職員とは
市区町村の運営サポートや
国とのパイプ役も担う仕事。

地方公務員の中で都道府県の役所や公的機関で働く人が都道府県職員。住民台帳や税金の管理などを行う「一般行政」、道路や河川の整備などに関わる「土木担当」、建物の審査や検査といった業務に携わる「建築担当」、機械設備の工事や保安などを担当する「機械担当」というように幅広い業務によって人々の快適な暮らしを支えています。地域によっては農林漁業の研究サポートや施策・企画といった一次産業の仕事を担当することも。都道府県職員は市区町村の運営サポートや国とのパイプ役に加え、地域の工業や農業などを盛り上げるのも重要な役割です。

都道府県職員に向いてる人って?
地域貢献に本気で取り組め、
決断力や判断力、調整能力が高い人。

都道府県職員は市区町村よりも大きな範囲で人々の暮らしを支えることから、広い視野で地域貢献がしたいと考えている人に向いているでしょう。住民の意見を聞くことはもちろん、地域を本気で変えたいと強く思う気持ちも大切。また、公共事業など大掛かりな計画を立て、実行する仕事も多いため、決断力と判断力も必要です。関係各所との協力も欠かせないので、調整能力の高さも求められます。

都道府県職員になるためには

都道府県職員は地方公務員にあたるため、各都道府県の職員採用試験に合格する必要があります。試験区分の名称は都道府県によって異なりますが、求められる学力が「大学卒業程度」「短大卒業程度」「高校卒業程度」に分かれることが多いようです。試験合格後は、受験時の区分に従って庁舎などに配属されます。まずは希望する都道府県のホームページを確認してみましょう。

ワンポイントアドバイス
大きな課題に対して結果を出す…
やりがいも大きな仕事!

市区町村の職員が地域住民に直接サービスを提供するのに対し、都道府県職員は国や他の自治体、企業といった団体と関わることが多い仕事です。地域住民一人ひとりと接する機会は少ない一方、市区町村をまたいだ総合開発計画、道路や公共施設の建設・管理、都道府県全体の教育や社会福祉の維持といった大きな課題に取り組みます。それに対して結果を出すため、やりがいもまた大きいでしょう。