鷹羽 朝澄さん
インタビュー公開日:2017.09.27

日曜大工が趣味の父の影響で
インテリアに興味を持ちました。
小学生時代に使っていた学習机は父親の手作りだったと懐かしそうに話すのはインテリアコーディネーターの鷹羽朝澄さん。
「日曜大工が好きな父は、なんでも手作り。学習机は板をハートの形にくり抜いたり工夫してくれていましたね(笑)。そんな中で、自然と建築やインテリアに興味が湧いていきました」
専門学校では設計士という選択肢もあったものの、気づけばインテリアの道に進んでいたのだそう。
「今の会社に入ってから、最初の2年はモデルハウスのインテリアに関わっていました。でもお客さんと直接打ち合わせしたい!という気持ちが強くなっていって。今は個人のお客さんの戸建て住宅のインテリアに関わらせてもらっています」
納得するまでとことん話す!
時間は無制限(笑)
インテリアと一口に言っても、一般的な照明や家具などのインテリアだけでなく、壁紙・床・扉・お風呂・キッチンなど住宅の中にあるもの全てをコーディネートするのが鷹羽さんの仕事。
「それらを一つ一つ決めていくので、あっという間に時間が経っちゃうんです。壁紙ひとつ取っても、分厚いカタログ5冊分くらい。お客さんが納得いくまでとことん見本を見せながら話をして、『気付けば10時間!』なんてこともありました(笑)」
今は、数ある見本の中から厳選して紹介するなど、時間管理も意識しているという鷹羽さん。見本を取りに行ったり来たりするので立ちっぱなしのことも多く、体力勝負な一面もあるといいます。
楽しかった!って
言ってもらえるのがうれしい!
住宅という大きな買い物の中で、インテリアはとっても重要な要素。そんなインテリアを選ぶ大切な時間を、楽しく過ごして欲しいと鷹羽さん。
「時にはジョークを言ったりもして(笑)リラックスして選んでもらうように心がけています。『楽しかったー!』って言ってもらえた時は、うれしかったですね!」
時には具体的なイメージが湧かず悩み込んでしまうお客さんもいるのだそう。
「そんな時には、まず床の色から決めていきます。薄めの色ならナチュラル系や北欧テイスト、濃いめの色ならスタイリッシュな感じなど、床が決まれば全体のテイストが絞られていくため、そこから壁やカーテンなど、写真や見本を見てもらいながら、一緒にイメージを膨らませていくんです」と、提案のテクニックを紹介してくれました。
コーディネートだけが仕事じゃない!
仕事の大半は資料作り。
鷹羽さんがお客さんと打ち合わせをするのは、週に1〜2件。それ以外は資料の準備や、打ち合わせした内容をまとめる作業をしています。このまとめの資料作成もインテリアコーディネーターの重要な仕事です。
「この資料は仕様書(しようしょ)というもので、外壁はこれ、照明はこれなど、サンプルや写真を紙に貼ってまとめていくんです。外壁だけでA3の紙2枚分、照明で2枚分…などと、全てのインテリアに対して作っていくので結構なボリューム。打ち合わせの2週間後にお客さんに提出するんですが、そこで内容が変わることもあるので、この作業をしている時間が多いですね」
色んなものを見ることで、
センスは磨かれていきます!
ところで鷹羽さん。インテリアコーディネーターになるには、やっぱりセンスが不可欠なんですよね?
「一般的にはそう思われがちですけど、センスがないからできない仕事だとは思いません。私ももともとセンスには自信がないほうですから(笑)」
先輩についていろいろ見てまわることで、この色の床材に合うのはこのテイスト・この壁紙にはこの色味のカーテンなど、感覚として合うものがわかってくるのだと鷹羽さん。
「センスがあれば強みになりますが、それよりも知識を生かしていろいろなお客さんの要望に応えることがインテリアコーディネーターには重要。柔軟に対応ができて、人と接するのが好きなことが大切な要素かもしれません!」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

好きなものに囲まれた空間って、わくわくしますよね!そんなわくわくに深くたずさわる事ができるお仕事です!

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
自作のミニインテリアパーツ
図面に乗せて配置させることで、お客さんに空間のイメージを沸かせてもらうもの。うちの会社のインテリアコーディネーターは、みんなそれぞれ自分で作ったものを持っていて、打ち合わせ時に活用しています。

株式会社ジョンソンホームズ

家具や内装にこだわるオシャレな輸入住宅を手がける。20代、30代が多い和気あいあいとした職場で、先輩社員のフォローも手厚い。

住所
北海道札幌市西区八軒4条東5丁目1番1号
TEL
011-737-8888
URL
http://www.johnsonhome.co.jp/

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お仕事データ

暮らしにいろどりを!
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターとは
空間のインテリアを
トータルに手がける仕事!

依頼を受けた住宅や店舗、オフィスやショールームなどの空間をトータルに手がける仕事。お客様の好みやライフスタイル、予算などをヒアリングし、家具や家電、照明、壁紙などをコーディネートします。見た目の美しさだけではなく、動きやすさや快適性などの希望をくみ取りながら、ベストな提案を行うことが大切です。

インテリアコーディネーターに向いてる人って?
流行に敏感で
自分のセンスを磨いていける人。

デザインの流行や時代に合った住環境づくりなどに敏感な人が向いているでしょう。家具や家電のメーカーに足を運んで勉強するほか、若者に人気の音楽や服装などを参考に自分のセンスを磨いていく姿勢が求められます。お客様や施工業者と円滑にやりとりするために、コミュニケーション能力や明るく前向きな人柄も必要です。

インテリアコーディネーターになるためには

高校や専門学校、短大、大学を卒業後、住宅メーカーや家具メーカー、インテリアショップなどに就職するのが一般的。インテリアコーディネーターには民間資格がありますが、必ずしも必要というわけではありません。とはいえ、就職に有利で、依頼主からの信頼にもつながるので取得しておいたほうがベターです。また、建築・インテリア系の学科でインテリアについて学べる大学・短大・専門学校もあります。

※インテリアコーディネーターの資格については、公益社団法人インテリア産業協会のホームページをご確認ください。http://www.interior.or.jp/

ワンポイントアドバイス
インテリアプランナーにステップアップ。

インテリアコーディネーターは主に個人住宅を手がけることが多い仕事。さらなるステップアップを目指し、商業施設やオフィス、駅、空港、ホテルなどさまざまな建築物のインテリア企画・設計を行うには「インテリアプランナー」の資格取得がオススメです。詳しくは公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページをご確認ください。http://www.jaeic.or.jp/

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