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坂本祐太郎さん
インタビュー公開日:2021.04.15

人手不足の解消や作業効率の向上など
食の業界を支える「しくみ」を作る。
パッケージに入ったお菓子、焼き目のついた魚の切り身、均一にカットされたミックスベジタブル… 我々が目にする食品の中には「切る」「焼く」「冷やす」など、いくつかの工程を経てから売り場に並べられるものも数多くあります。
かつては人の手で行われていたこれらの工程を、ロボットや多彩な設備の連携で再現し、人手不足の解消、作業効率の向上などに貢献しているのが坂本さんが勤務する「ニッコー」という会社。坂本さんはここでシステムエンジニアとして働いています。
「2020年4月、釧路高専を卒業し入社しました。モノづくりがしたい、釧路を盛り上げたいという気持ちもありましたが、安定よりも“挑戦すること”に重きを置く企業姿勢に共感したのが、最も大きな志望動機です」
設計から開発、メンテナンスまで
全工程に幅広く関わる仕事。
プログラマーやシステムエンジニアと聞くと一日中パソコンの前…そんなイメージを抱きがち。
「弊社のシステムエンジニアはお客様へのヒアリング、営業を交えた企画会議、技術部との度重なる試作、製造部との設備開発などなど、お客様やチームメンバーと常にコミュニケーションを交わしています」
同社が製造するのは、帆立から自動で貝柱を取り出すマシン、省スペースで稼働する食品のパッケージ製造機、職人技の包丁研ぎを再現したロボット、スピーディーな魚の超音波カッターなど、オーダーメイドの設備ばかり。
「世界でただ一つのロボットや精密な機械を作り上げていくためには、情報共有や緻密な連携、チームワークが不可欠。パソコン作業もしますが、電気部品の選定や電気回路設計、ハードの図面作成、さらにお客様のもとに出向いての現場調整など、すべての工程に深く関わっていく必要があるんです」
その分苦労も多く、失敗を重ねたり試行錯誤を繰り返したり…
「けれどそれを遥かに超えるやりがいと充実感、そしてチームで働く喜びを堪能できます。それが弊社のシステムエンジニアという仕事なんです」
学生時代の知識は基礎の基礎。
ゼロの気持ちで、イチから学ぶ。
坂本さんは現在どのような仕事をしているのでしょう。
「まだ一年目なので、専用言語を学んだり先輩から電気の配線を習得したりお客様の工場でラインの稼働状況を見学させていただいたりと、日々勉強を積み重ねています」
高専時代では5年間ほど情報工学などを学びましたが、その知識が活かせる場はさほど多くはないそう。
「言語も特殊ですし、業務で使われる情報や技術はこの会社の風土の中で培われてきたもの。ゼロからの気持ちで、全てを貪欲に吸収していこうと考えています」
世界で唯一の食品加工設備を
自分の手で作ることが夢。
坂本さんと工場内を歩いてみました。延々と続く生産ライン、機敏に動くロボットアーム、シルバーに輝くマシン群などどこか未来の工場のようなイメージ。
「こうして先輩たちが創る精密機器を見ると心が踊りますが、その一方で自分が生まれた頃に弊社で製造された機械が長い歳月を経た今も、お客様の工場でパワフルに稼働している姿を見たときは心底感動しました」
坂本さんの目標は、企画や設計段階から設備づくりに関わること。
「その設備を何年も、何十年も使い続けてもらえたら、エンジニア冥利に尽きるでしょうね」
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
定規
機械やロボットを造る上で数㎜単位の微調整は日常茶飯事。当社のシステム部全員が胸ポケットに常備しているのがこの定規なんです。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

生まれ育った地元に「モノづくり」という分野で貢献し、盛り上げていきたい。「自発的に行動を起こす意欲」と「学ぶ姿勢」を持って取り組むことで、得られるものが必ずありますし、自分自身の成長にも繋がります。

株式会社ニッコー

先端ロボットシステムからユニークなアイデア満載の生産ラインまで、全国の食産業を支える設備や機械を創作する「技術集団」。

住所
北海道釧路市鶴野110番地1
TEL
0154-52-7101
URL
https://www.k-nikko.com/

お仕事データ

システムで人を支える
システムエンジニア
システムエンジニアとは
コンピュータシステム作りの
一連の流れをマネジメント。

コンピュータを動かすためのプログラムとハードを組み合わせ、コンピュータシステムを設計する技術者。具体的にはクライアントからどのようなシステムが必要かをヒアリングする「要求分析」をして、解決方法を決定します。そして「仕様書」と呼ばれる全体図を作成し、システムの骨組みとなる「基本設計」を考案。プログラムの内容をプログラマーなどの開発スタッフに伝えます。プログラムができあがってからは、きちんと動くかテストし、クライアントに納品。こうした一連の流れをマネジメントしていくのがシステムエンジニアの主な役割です。

システムエンジニアに向いてる人って?
IT技術やプログラミングの知識があり、
新しいことを吸収する姿勢も大切。

システムの設計をする以上、ある程度のIT技術やプログラミングの知識を持っていることは大前提。新しいテクノロジーが次々と生まれるコンピュータの世界だからこそ、常に情報を収集し、勉強していく姿勢も求められます。また、クライアントの要望を根気よく引き出すためのヒアリング能力やチームをまとめるコミュニケーション能力も必要です。

システムエンジニアになるためには

学歴や特別な資格は問われませんが、ITや情報処理、データベースの構築、プログラムなどについて専門的な知識やスキルが必要。そのためIT技術・情報処理関係の高専や専門学校、大学の理系学部や情報学部などを卒業するのが一般的です。ただし、最近は社内教育が充実している企業も多く、文系学部出身者や短大卒者、さらに未経験者にもシステムエンジニアとして活躍するチャンスは広がっています。多くの場合、システム開発のプロジェクトでアシスタントとして経験を積んでからシステムエンジニアにステップアップします。

ワンポイントアドバイス
システムエンジニアといっても、
ポジションはさまざま。

システムエンジニアの代表例が「アプリケーションエンジニア」。クライアントの要求に添ってシステムを設計するのが主な仕事です。「サーバーエンジニア」は、その名の通りサーバーの設計や構築、運用・保守を担当する技術者です。「データベースエンジニア」はデータベースの設計や構築、運用・保守が専門分野。他にも「ネットワークエンジニア」や「社内エンジニア」などさまざまなポジションがあります。