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web編集者_中川 陽美さん
インタビュー公開日:2025.11.04

人と関わり、
人の想いを届けたい。
北海道における暮らし・働き方・移住・地域おこしを紹介するウェブサイト「くらしごと」。
札幌エリアの「明日をつくる、人・しごと・暮らし」にフォーカスした「札幌未来ベース」。
北海道アルバイト情報社の中川陽美さんは、じもと情報発信室という部署で、この2つのサイトの編集者として働いています。
「元々、人とコミュニケーションを取ることに苦手意識があったんです。けれど、そんな自分を変えたくて、大学時代に思い切って接客業のアルバイトを始めました」とコミュニケーションの苦手意識が薄れるようになったきっかけを振り返ります。接客業を経験して、お客様の要望に自分がどう対応できるか考えることにやりがいを感じ、「人と関わる仕事に就きたい」と思うようになったそうです。「それが就職活動の軸に繋がった」と中川さんは言います。
道外に出て気づいた北海道の魅力。
働きやすい職場とは。
中川さんは高校卒業後、北海道を出て、新潟大学に入学。大学時代は、コロナ禍により帰省が難しい時期もあり、ほとんどを新潟で過ごしていました。そんな中、離れてみて初めて故郷の観光名所の良さや自然の豊かさなど、北海道の魅力を改めて感じ、地元で人と関わる仕事がしたいと思い、就職先を北海道内に絞ったそうです。
現地でオンラインで開かれた合同企業説明会で同社の説明を行ったのはベテランと若手のペア。説明の中で2人が「フラットな関係で仕事をしているな」と感じ、そんな現場で働きたいと思ったのが応募のきっかけ。入社後、実際に働いてみて、役職にかかわらず「下の名前+さん」で呼び合ったり、お互いに相談し合う雰囲気に親しみやすさを感じ、「やっぱり入ってよかった」と笑顔を見せます。
想いに寄り添い、
新しい繋がりを創る。
入社後、1年半ほど営業職として働き、現部署に異動。web編集者としての仕事をスタートします。
「最初は上手く相手の想いを引き出せず、苦戦していました」と語る中川さん。
その後、取材経験を積み重ねるうちに、中川さん自身にも人とマチの繋がりができ、少しずつコミュニケーションの苦手意識は薄れていったそうです。記事公開後に「記事に載っている人と一緒に仕事をしたいので、紹介してほしい」という問い合わせもあるそうで、「自分の記事で人とマチの新しい繋がりが生まれた瞬間に一番喜びを感じますね」
このような繋がりが北海道にとどまらず、全国にも続いていくといいます。
声を聞く。
マチと移住したい人を繋ぐ。
やりがいは移住者を待っているマチと北海道に移住を考えている人を自分の仕事によって繋ぐこと。
中川さんは、マチの人を取材して、「くらしごと」の記事を作成し、それを用いて各地で開催される移住フェアで『北海道への移住』を考えている人の相談に乗っているそうです。
最近では、中川さんが自身故郷の岩内町について書いた記事を読んで、道内移住を考えていた人の移住先の選択肢に岩内町も入ったと嬉しそうに話します。
「移住したいというきっかけを作ることができ、これから本当にそこ(岩内町)に住むことになったらすごくうれしい」
記事を書いて、
人の繋がりの軸となる。
最後に、中川さんに今後どんな仕事をしていきたいかと伺うと、
「私は今先輩の案件をお手伝いしている学びの時期なので、今後は自分が中心となって案件を担当していきたいですね」と中川さんは笑顔で語ります。
「困っている人に対して自分はどう動けるか考えることがすごく楽しいんです。記事を書いて、誰かの行動のきっかけづくりや種まきに繋がればうれしいですね」
一本の記事で、人とマチを繋ぐ。
中川さんは、これからもその『繋がりの軸』として歩み続けます。

※取材 市立札幌新川高校有志
・writing 矢内このはさん(2年生) 石名坂実央さん(2年生) 
・photo 髙野大陽さん(2年生) 松浦 千瑚さん(2年生) 渡辺奈緒さん(2年生)
シゴトのフカボリ
web編集者の一日
9:00
出勤、メールチェック
10:00
事務作業、記事作成
11:00
移動
12:00
昼休憩
13:00
取材開始
15:00
取材終了、移動
17:00
退勤

シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

取材をする上で、わからないことが多くても、できることってあると思うんです!わからなければ、「わからない」なりに感じる自分の思いを相手に伝えてみてください。諦めずにまずは踏み出してみると道が開けます!もちろん、事前準備も忘れずに!

株式会社北海道アルバイト情報社

北海道の求人情報を発信する企業として50年以上の歴史を持つ。「北海道でたのしくはたらくをふやす」をパーパスに道内各地で求人誌や求人サイトを展開するほか、北海道の企業や人に貢献するためのさまざまな取り組みを行っています。

住所
北海道札幌市中央区南2条西6丁目13番地1
TEL
011-223-3533(未来のしごとの参考書チーム)
URL
https://official.haj.co.jp/

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お仕事データ

北海道の魅力を伝える
web編集者
web編集者とは
コンテンツの企画から公開まで、
魅力的な記事づくりを采配。

webメディアに掲載する記事の企画を立案し、制作から公開までを管理するのがweb編集者の仕事です。一般にコンテンツの主旨にマッチしたライターやカメラマンに取材・撮影の依頼をして記事を編集。ライターから送られてきた原稿に間違いがないかチェックしたり、写真をチョイスしてデザイナーに渡したり、スタッフとコミュニケーションをとりながら一つのコンテンツを仕上げていきます。数え切れないほどのサイトからユーザーに選ばれるためには、心をひきつける企画やタイトル付けが必要。web編集者の采配によってPV数(サイトが見られている回数)が格段に伸びることもあります。

web編集者に向いてる人って?
世の中にアンテナを張り、
新しい視点を見つけ出せるタイプ。

web編集者には、価値あるコンテンツを発信するためのアイデアが常に求められます。流行しているものや話題の出来事、ユーザーが知りたいと思う最新情報など、世の中に興味を持ってアンテナを張っている人が向いているでしょう。また、ライターやデザイナーとやり取りすることも多いので、コミュニケーション能力も必要。ものごとをさまざまな角度から見て、新しい視点を見つけ出すことも大切です。

web編集者になるためには

web編集者は紙媒体の編集者よりも比較的門戸が広いといわれる職種。資格が必要な仕事でもないので、一般的には編集業務に携われる会社に就職し、現場経験を積んだ上でweb編集者になるケースが多いようです。ITのスキルが問われることは多くありませんが、画像加工ソフトやwebサイト作成の知識を持っていると採用で有利に働くこともあります。

ワンポイントアドバイス
記事のコンセプトや方針を
こま目に改善できるのがwebならでは。

web編集の仕事は自分のアイデアが形になり、しかもアクセス数やサイト滞在時間、SNSのシェアなど成果が目に見えるのが特徴。記事が「当たった」「当たらなかった」要因を分析し、こま目に改善していけるところが紙媒体との大きな違いです。目標をクリアできない場合、それまでのコンセプトや方針に固執せず、大胆に変更することで思わぬ効果が表れることもあります。