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北村 洋二郎さん
インタビュー公開日:2018.02.22

中学時代の担任に憧れ教員を志望
英語教師を目指しロンドンに留学
北村さんが教師という道を歩むきっかけを与えてくれたのは、中学校3年の担任。「いつでも朗らかで何事にも楽しそうに取り組む先生でした。先生の指導のおかげでクラスが一つにまとまり、とてもステキな中学時代を過ごすことができたんです」
自分も生徒たちに慕われるような存在になりたい。教師を目指した北村さんが選んだ教科は英語。
「どんな世界に進むことになろうとも英語は必要不可欠だと感じ、中学校の英語の先生になろうと。せっかく英語の道に進むなら本場の英語を習得したいと思い、大学は海外留学ができる大学を選びました」
北海道教育大学に進んだ北村さんは、在学中に1年間、ロンドンに留学しました。英語のコミュニケーションをはじめ、『人文学』・『政治学』など英語での講義の受講やディスカッションなどを通して英語力を培い、TOEICスコアは、1年後には200点以上アップ。英検準1級に手が届くほどになったとか。
先生と生徒というより、人対人。
信頼関係が大切だと気づきました。
帰国後に札幌市教員採用試験を受験し、合格。中学校の英語の先生という夢を叶え、東白石中学校に赴任。
「実際に授業に挑む際に感じたのは、生徒と信頼関係を築くことの大切さ。まずそこの関係がしっかり出来上がっていないと、どんなに熱心に教えてもきちんと伝わっていかないんです。英語は日本で暮らす生徒たちがそれまで使ってこなかった言語ですから、なおさらです」
このため、北村さんは、なるべく言葉や態度を飾らず、素の自分で生徒とまっすぐに向き合うよう心がけました。
「飾った表現をすると、生徒たちは心を開いてくれないことにも気づきました。だからムリな背伸びなどせず、失敗談なども包み隠さず伝えていこうと。」
そんなスタンスで、教科書に沿った英語の授業に加え、留学した時のリアルな体験談を伝えていくことで、海外や英語に興味を持ってくれる生徒も増えてきたと、北村さんは顔をほころばせます。
先生が担任で良かった!と
言ってもらえた時は嬉しかったです
中学校の教師は、特定の教科を受け持つほか、クラス担任や部活動の顧問など、いくつかの役割を担うのが通例です。
「赴任後1,2年目は、クラス担任として密に生徒に関わっていました。1年目はとにかく必死でした。たとえば生徒の一言日記に毎日コメントして返すんですが、「今日は勉強した」など、シンプルすぎる生徒の一言に、何てコメントしよう?と頭をかかえる事もありましたね(笑)。」
壁にぶつかった時は他の先生に相談しながら乗り越えてきたそう。「2年目に卒業生を出した際に、最後の学活で生徒の1人が「先生が担任で良かった」と言ってくれたんです。色々な苦労もしたけれど、その一言ですべてが報われた気がしました。」
放課後は、バレーボールの顧問。
人として大切な事を、伝えたい。
北村さん自身が中学から始めたバレーボール。現在もクラブチームに所属しながら、男子バレー部の顧問を務めます。どのような心構えで臨んでいるのでしょうか?
「中学校の部活動は、多くの生徒にとって、人生で初めて上下関係を強く意識する場だと思うんです。単純にバレーの技術やルールを教えるだけでなく、挨拶や思いやり、周囲への感謝など、これから社会を生きていく上で大切になる心構えなども伝えていきたいですね」
部活動の最中は生徒がケガを負ってしまうことも。
「けがをしてしまうと、数少ない大会で、成果を発揮できないこともあります。そうならないよう、いつも緊張感を持って生徒の指導にあたっています。」
やさしさの中に厳しさを兼ね備えた、凛とした表情が印象的でした。
大切な時期に、関わる事ができる
数少ない大人の1人として…
3年目の現在は副担任を務め、1年生と3年生の英語の授業と他クラスのTT(ティームティーチングの略。先生2人で授業に入り、生徒の個別フォローを行う)を担当しています。
次に担任を持ったら、また新たなチャレンジをしたいと意気込む北村さん。その理由は何なのでしょうか?
「中学生という多感な年代に関われる大人は、ほんの一握り。なので、その大人が与える影響は大きくなるはず。担任という立場を通じ、生徒たちがよりよい人生を歩めるよう、様々な夢にチャレンジしていけるよう、微力ながら応援してあげたいと思っています。また最近は『自分にはムリ』とか『自分はダメだ』などと自己否定している生徒も多い傾向に。そんな生徒たちの元来持っているやる気や前向きさを引き出せてあげたら、とも思っています」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

留学して人生観が変わった自分の経験から、海外に行ってみる事を生徒には強くオススメしています。そのためにも、英語から逃げず、楽しく学んでほしいです。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
iPad
授業には欠かせません。教科書の音源を取り込んで流したり、実際の演説の動画を流したり、多用しています。今は単語を覚えるためのアプリも多く、他の先生から情報をもらったりして授業に取り入れています。

札幌市立東白石中学校

2016年で開校50周年。「すすんで、よりよい社会をつくる人になる」を学校教育目標とし、地域の近隣事業所での職場体験学習なども行っている。

住所
北海道札幌市白石区南郷通15丁目北4-1
TEL
011-864-0984
URL
http://www.higashishiroishi-j.sapporo-c.ed.jp/

お仕事データ

授業や学校行事の運営を。
学校教師
学校教師とは
児童や生徒一人ひとりと向き合い、
学習や生活を指導する仕事。

公立・私立の学校で、生徒に学習や生活を指導するのが学校教師。満6~12歳の児童を対象にした「小学校教師」と国語や数学、英語など単一教科を専門に生徒に教える「中学校教師」「高校教師」に分けられます。学校教師の仕事は多岐にわたり、授業はもちろん、担当クラスの受け持ちや、部活動の顧問として活動することも。また学校行事の運営や地域社会との協力活動なども仕事のひとつ。子どもたち一人ひとりと向き合うことは大変な反面、やりがいも多く感じられます。

学校教師に向いてる人って?
面倒見の良い性格で、
指導力を発揮できる人。

学校教師は、児童や生徒に対し責任感を持って向き合える面倒見の良い人に向いているでしょう。さまざまな仕事を抱えながらも、日常生活の小さな問題解決から、進路についてのアドバイスなど、その都度一人ひとりに対して根気強く向き合う辛抱強さも求められます。また児童や生徒を引っ張っていくための指導力も必要です。

学校教師になるためには

学校教師になるためには「教員免許」が必要です。具体的には、小学校教師は「小学校教諭免許」、中学校教師は「中学校教諭普通免許」、高校教師として働くためには「高校教諭普通免許」と、それぞれの教員普通免許を取る必要があります。資格取得後は、公立・私立で採用方法は異なりますが、各施設が実施する教員採用試験に合格すると晴れて学校教師として働けるようになるでしょう。

※教員免許の取得については、詳しくは文部科学省のホームページをご確認ください。http://www.mext.go.jp/

ワンポイントアドバイス
ところで副担任の仕事って?

副担任は、担任をサポートしながら学級運営に携わっていく教員。担任が休みの日は代わりにホームルームを開いて生徒の生活指導を行い、出欠の確認をすることもあります。担任と比べて副担任には自由な時間が多く、一人ひとりの生徒と密に関わりやすいというメリットも。そうしてより良い関係をつくり、スムーズな学級運営を進められるように担任をフォローするのが副担任の役割です。