お仕事データ

水中作業のスペシャリスト。
潜水士
潜水士とは
水の中で人命救助や捜索、
土木建築などを行う仕事。

潜水士は海や河川、湖、下水、ダムといった水の中に長時間潜り、さまざまな作業を行うスペシャリスト。人命救助や捜索の他、海底調査や護岸工事といった土木建築作業、海中で魚介類を捕る水産物採取、沈没船や海中に沈んだものを引き揚げるサルベージ作業など、仕事内容は多種多彩です。潜水方式には、スクーバ式、ヘルメット式、フーカー式があり、作業目的や作業時間、水温、潜水深度、海流などによって潜水用具を選びます。潜水士は水中作業のスペシャリストなのです。

潜水士に向いてる人って?
タフな体力と精神力を持ち、
チームワークを大切にできる人。

潜水士は水中に潜り、体を動かすことが多いため、相応の体力が必要です。過酷な状況の中でも冷静に作業ができるようタフな精神力も求められます。潜水業務では、ミッションを素早く安全に完遂させるため、複数の潜水士がチームになって仕事を進めることから、チームワークが何よりも重要なポイント。スキルアップのために日々コツコツとトレーニングを積む姿勢も必要です。

潜水士になるためには

潜水士になるために特別な学歴は必要ありません。ただし、潜水業務を行う会社や組織に就職して働くためには、国家資格の「潜水士免許」を取得する必要があります。潜水士免許試験は筆記試験のみで、実技試験はありません。受験資格もないため(免許の交付は18歳以上)、比較的合格者は多い資格です。ただし、潜水士として潜水技術を身に付けられるまでには長いトレーニング期間が必要。民間の潜水会社では、先輩から教わりながら訓練を続けてスキルを高めていくのが一般的です。

ワンポイントアドバイス
難しいからこそ待遇が良く、
独立の道も開ける仕事。

近年は津波対策をはじめ、海洋建設業の分野で潜水士の需要が増加しています。未経験者でも、熱意次第で潜水士候補として採用する会社が増えてきているようです。難易度の高い仕事だからこそ、この道でスキルアップしていくと、給料や待遇に跳ね返るケースが大半。人によっては独立してフリーの潜水士としてさまざまな仕事を引き受けたり、大学や研究機関とともに海洋調査活動を行ったりすることも可能です。