2020-10-15
みなさん、介護のしごとについて
どのくらい興味がありますか?
どのくらい知識がありますか?
介護の仕事はさまざま、
介護施設もさまざまで
知って欲しいことがたくさんあります。
これから数回にわたって、
さまざまな切り口から、介護の仕事の魅力をお伝えしていきます。
一回目の今日は
"はたらく仲間"に聞きました。
介護職のココがスゴイ!
介護施設では介護職はもちろん、看護師やリハビリスタッフ、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど、各分野の専門家が連携して利用者の支援を行っています。チームワークが不可欠なこうした職場で、介護職はどのような役割を果たしているのか、一緒に働く方からお話をきいてみました。
「看護師」から見た介護職
介護職は・・・
わずかな変化も見逃さない生活援助のスペシャリスト
看護師/伊藤慶子さん
看護師としてのキャリアは30年以上で、そのほとんどで介護職の人たちと一緒に仕事をしてきました。基本的に看護師は医師とともに病気を治すことを第一に考えます。熱があれば下げ、痛みがあれば取り除くといった「治療」の専門家です。
一方、介護職は生活全般を支える「援助」のスペシャリスト。利用者さんの毎日に寄り添っているからこそ、「いつもと何かが違う・・・」といった、わずかな変化にも気づくことができ、病気の早期発見につながる例は少なくありません。治療が必要となれば、私たち医療職の出番です。
利用者さんの病気が治ってからも、介護職の存在は欠かせません。もとの生活に戻れるように心身両面から明るく優しくサポートする様子には「さすが」という思い。同じチームで働く仲間として、頼りになる存在ですね。
「リハビリスタッフ」から見た介護職
介護職は・・・
訓練室と生活の場をつなぐ欠かせないパートナー
作業療法士/中村雅さん
利用者さんの自立をサポートするという使命はリハビリスタッフも介護職も同じだと考えています。ただ、リハビリスタッフの場合、利用者さんと接するのは訓練室にいる時間に限られてしまうのが実情。この施設であれば1日20分から30分程度なので、訓練室の外での生活状況を知るには介護職との協力が不可欠です。例えば「ベッドから立ち上がるのが大変そうだった」という話を聞けば、必要な身体機能を高めるリハビリをメニューに組み込みます。またリハビリは、訓練室に通いさえすれば身体機能が高まるものではありません。訓練室でやったことを日々の生活に落とし込み、日常的に取り組んでいくことが肝心。その際、利用者さんの気持ちやプライドを尊重しつつ、リハビリへの意欲を後押しできるのは介護職の他にはいません。私たちの専門性を発揮するためにも、欠かせないパートナーだと考えています。
いかがでしたか?
「看護師」や「リハビリスタッフ」は「介護職」の存在は頼もしく感じましたね。
それぞれがプロフェッショナルとして仕事を行うには、利用者が一番身近な「介護職」とのコミュニケーションが必要です。
「介護職」は利用者と専門家を繋ぐ大事な「橋渡し」役なのです。
それでは、次回の「介護のしごとをもっと知ろう」をお楽しみに!
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