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斉藤 翔平さん
インタビュー公開日:2018.11.29

レスキューに憧れて
ニュースでも時おりその活躍を目にすることがある〝山岳救助隊〟。
札幌市では南消防署と定山渓出張所、手稲消防署の計 3 カ所に配備されており、山岳地で発生した 怪我人・急病人や、道に迷った人の捜索や救助が主な仕事です。
「人の役に立つ仕事、体を動かす仕事をしたいと思っていろいろ考えていたのですが、ニュースなどでレスキューの仕事を目にして...これはカッコイイ職業だなあ、と 思ったのが志望のきっかけです(笑)」
手稲消防署で山岳救助隊員として勤務する斉藤さん。署内での経歴はちょっとビックリするものでした。
意外な経歴、「山」の前には…
「消防士の採用試験に合格後、まず主に消火などを行う〝水槽隊〟に配属されました。その後採用4年目に、水難救助隊員になりました」
──えっ!? と、お話をおうかがいしてついつい驚きを声に出してしまいました。
「実は配属になった消防署に水難救助隊が配置されていて、志願し挑戦しました 。選考試験に合格後は約一週間の厳しい研修があり、潜水士の国家資格も取得しました 。その後、山岳救助隊員になったのは 2017 年の4月からです。 初めての現場はその冬最後の営業日のスキー場で、怪我人の搬送でした。スキー場のパトロール隊の方との共同救助で、印象に残っています」
それにしても山に海に川に...レスキューに憧れたとはいえ、中々の経歴ですが、当の斉藤さんは「どこにでも人を助けに行ける人になりたいと考えたんです」と、屈託無く笑顔を見せます。
誇りが支える、過酷な現場
重要で過酷なレスキューの仕事。果たして仕事のマニュアルはあるのでしょうか?
「担当する管区によって山の性質も違いますから、なんでもマニュアル化できるわけではないために、過去事例の研究や経験の積み重ねを隊員間で共有する事が大切です。山で迷った人の捜索方法とか、ロープや資機材の使い方。冬場は雪崩もありますので、その対処法のノウハウなど、勉強する事は日々山ほどあります」
なるほど。マニュアル化できない不測の要素が多々あると言うのもレスキューの難しさかもしれません。考えてみると人が遭難する場所は常に危険な場所のはず。
仕事とはいえ、そういうところへ飛び込むのは勇気のいることなのではないでしょうか。
「確かにキツいなあと感じることもあります。ですが、人を助けるという誇りと気持ちのほうが大きいですし、経験と訓練を積んだ自分達しかできない仕事だ、要救助者から頼られているんだ...という意識がモチベーションになっています」
コミュニケーションが大切な現場
後述のように 24 時間勤務もあり、常に出番に備える職場は緊張感も並ではないのでは...と思ったのですが、意外と和気あいあいとした空気があるそうです。
「いざ現場に入ると緊張感は大変なもの。そうした時の集中力を維持するためにも普段はリラックスしておくのも大切なんです。例えば火災現場では煙で前も見えませ ん。そんな中で連携するにはチームが互いの事をよく知るのが大事なんです」
いざと言う時に平常心を保ち、実力を発揮するのも力量なのかもしれません。最後に斉藤さんに今後の夢をおうかがいすると、納得の答えをいただきました。
「次は消防航空隊になりたいんです(笑)」
シゴトのフカボリ
山岳救助隊隊員の一日
8:45
前日勤務の職員と勤務交替(申し送り)、車両の(試動点検...実際に車両の エンジンをかけて異常がないかを確認する
9:00
ミーティング、各種救助用資機材・消火用資機材等点検
10:00
消防署管内パトロール
11:00
デスクワーク(出動報告書や学校・町内会などの消防訓練の企画など)
12:15
休憩 および昼食
13:00
訓練

16:00
デスクワーク

17:15
休憩 および夕食

18:00
デスクワーク
19:00
個人訓練・トレーニング
21:00
デスクワーク
23:00
〜6:00 仮眠(うち2時間は通信待機業務)
6:00
デスクワーク
7:00
車両整備
7:30
庁舎内外・車庫の清掃
8:45
当日勤務の職員と勤務交替(申し送り)、帰宅
(24時間勤務の一例/日中のみの勤務日もあり)
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
救助用具の数々
ロープを掛ける金具「カラビナ」などの装備はなかなかの重量。これらは要救助者を助けるためだけではなく、自身の命を守るためにも重要な仕事道具だそうです。
インターンシップ 職業講話

札幌市手稲消防暑

火災・救急・救助、火災予防、建物への立ち入り検査、危険物の取締り、町内会への防災訓練の指導などに関する仕事をしています。

住所
北海道札幌市手稲区手稲本町2条5丁目1-1
TEL
011-681-2100

お仕事データ

人命救助の専門部隊!
レスキュー隊
レスキュー隊とは
消防官の中でも選りすぐりの
体力と技能で人の命を救う!

オレンジ色の救助服が印象的なレスキュー隊(正式には特別救助隊)は、消防官で構成された人命救助の専門部隊。各自治体の消防署に配属され、日常の消防活動に加え、山岳救助隊や水難救助隊も兼任するケースが多いといわれています。大きくはマンション火災や災害時に人命救助を行う「都市型レスキュー」、山での遭難者や滑落者を救出する「山岳救助隊」、水辺で事故にあった人を助ける「水難救助隊」に分かれています。消防官の中でも選りすぐりの体力と技能を持ち、日ごろからトレーニングを欠かさずに、現場の「最後の命綱」として任務にあたる仕事です。

レスキュー隊に向いてる人って?
人を助けたいという強い気持ちがあり、
どんな状況でも冷静な判断ができる!

レスキュー隊員が必要とされる現場は、天候や周囲の環境にも左右されやすく、刻一刻と状況が変わっていきます。その中で、自分を見失わず冷静に判断できる人が向いている仕事です。また、一人ではなくチーム行動も必要とされるので協調性も求められます。自分の命と救助する人の命の両方に責任を持てることが重要。何より人を助けたいという強い気持ちが欠かせません。

レスキュー隊になるためには

レスキュー隊は消防署で働く消防官の中から選ばれ、その選抜には入隊試験があります。まずは高校や専門学校、短大、大学などを卒業し、消防官の採用試験に合格することが必須条件。その後、消防士として経験を積み、養成所で専門知識を身に付けてレスキュー隊の選抜試験に挑戦します。選出方法は自治体ごとに異なる他、一定以上の身体能力が求められるため、年齢制限が設けられていることが多いようです。詳しくは各自治体のホームページをご確認ください。

ワンポイントアドバイス
働きながら数多くの資格を取得!

レスキュー隊が出動するのは火災や交通事故だけでなく、水難事故や山岳事故、科学災害の現場などさまざま。そのため、仕事の一環として「大型自動車免許」や「潜水士」、「クレーン運転士」、「毒物劇物取扱責任者」「小型船舶操縦士」「酸素欠乏危険作業主任者」といった多彩な資格を取得できるケースが多いよう。働きながら数多くの資格が取れるところもメリットです!