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千葉 大輔さん
インタビュー公開日:2019.11.13

一度は別の仕事に就いたものの、
食に携わりたくて入社。
室蘭でやきとりといえば、豚肉、玉ねぎ、洋がらしに特製ダレ。昔から地元の人に親しまれている味です。千葉大輔さんは、室蘭やきとりを代表するお店、昭和25創業のやきとりの一平で「焼き師」の仕事をしています。
室蘭市の隣の登別市出身の千葉さん。学生時代から食に興味を持ち、商品開発などに携わりたいと考え、大学卒業後はコンビニエンスストアの本部に就職しました。しかし、家族の介護をきっかけに退職して地元に帰り、地元で別の業種で働くことに。
「自分のやりたかった事とちがう…」目標を無くしてしまい思い悩む千葉さんの様子を見ていた母が、知人であるやきとりの一平の先代社長に相談。「それならうちに来てみない?」と声が掛かり、入社することになったのだそうです。
たくさんの客が訪れる繁盛店。
「おいしい」の声が励みに。
お店で働いてみて、千葉さんが驚いたのは、その忙しさでした。1日で通常は1,000本、多い時は4,000〜5,000本ものやきとりを二人の焼き師で焼くのです。
大人数の宴会が入ることも多く、満席となるピーク時には1グループから10本、20本という注文が入ります。17時の開店から、21時ころまでは手を休める暇もありません。
それでも、カウンターのお客様に近い距離で焼いていると、声を直接聞く機会も多いとか。「お客様から『おいしい』と言われる時は、本当にうれしいです。常連さんは、忙しい時は挨拶程度ですが、余裕がある時はカウンター越しに世間話をしたりもしますよ」
奥が深いやきとりの世界。
日々、技術を高めています。
やきとりの一平では、串ものは炭火で焼いています。肉の種類や部位、脂の付き方などによって一本一本違い、火力もスイッチ一つでとはいかないので、その技術は奥が深そうです。「正直、店で働く前に自分で料理をしても、肉を焼くということをこんなに深く考えたことはありませんでした。どうなったら中に火が通るのか、だからやきとりではこうする、と、先輩が理論から教えてくれました。理論や先輩の仕事を見るだけではわからない部分も多く、日々精進しています」
やきとりのネタごとに火の通り方が違うため、炭も強火の部分と弱火の部分を作っておき、随時調整しています。30本、40本とまとめて焼きますが、1本ずつ目を配って焼き上げていきます。
やきとりを通して、地元・室蘭の
食文化を発信したい
学生時代から食に携わる仕事がしたいと考えていた千葉さん。やきとりの一平でも、室蘭の食文化である室蘭やきとりの魅力を広く発信したいという希望を入社時に話し、社長もその志を理解し、応援してくれているといいます。
そのためにまずは、室蘭やきとりを極めるべく、現場でやきとりを焼き提供する技術を身につけています。
また、道内や本州で開催されるご当地グルメや、やきとりのイベントに参加し、室蘭やきとりを紹介してきました。「室蘭以外のいろいろな人の反応を見ることができて良かったです。『やきとりなのに豚なんだね』と珍しがられたり、その地域が豚を好むところか鶏を好むところかによって支持のされ方が変わったりと発見があり、参考になります」
やりたいことができてよかった。
楽しみつつ全力で進みます。
勉強のために休日に他の店に食べに行ったり、まとまった休みには旅行に出かけて現地のおいしいものを食べてくることも。「今年は、九州旅行に行き宮崎地鶏のやきとりを食べました。うちの店ならどうやって提供するか?といつも考えますね」
飲食以外の仕事も経験したことから、改めて「好きな仕事ができてよかった」と実感しているという千葉さん。日々、おいしいやきとりを作ることや接客が、自身の目標につながっていることを感じています。
「やりたいことを仕事にできれば、生き生きできると思います。楽しむと同時に、一瞬一瞬を大切に、『今を生きる』だけですね」
シゴトのフカボリ
飲食店調理担当の一日
10:00
出勤
やきとり以外の料理の仕込み
11:30
帰宅
16:00
出勤
開店準備、賄いを作る
17:00
開店
やきとりを焼く
23:00
閉店
23:30
退勤
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
愛着のあるマイ包丁
肉を切るための牛刀、刺身を作る柳葉包丁、さまざまな調理に使える万能包丁の3本を持っています。自分の包丁を持ち、道具のメンテナンスを行う事で、自分の仕事道具への愛着がわいてきます。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

大学時代にやっていたサークルにて言われた言葉です。いつ死ぬかわからないのだから、自分の人生に満足できるように今を全力で生きろ、という意味が込められています。

やきとりの一平

日本三大やきとりの一つ、「豚肉、玉ねぎ、洋がらしに特製ダレ」の特色ある室蘭やきとりを代表する名店。室蘭周辺のほか札幌に店舗を構えています。

住所
北海道室蘭市中島町1丁目17-3
TEL
0143-44-4420
URL
https://www.e-ippei.com

お仕事データ

おいしさと快適な時間を提供。
飲食店スタッフ
飲食店スタッフとは
接客や調理によって、
お客様に「おいしい時間」を。

飲食店の仕事は、多くの場合「ホール」と「調理」に分けられています。ホールスタッフは主に接客サービスを担当。客席への案内や注文のお伺い、配膳、会計などを行います。調理スタッフは料理の下ごしらえや味付け、調理、盛り付けに加え、キッチンの清掃や調理用具の手入れなども担うことが多いでしょう。さらに、飲食店店長がホール・キッチンスタッフのマネジメントや教育を手がけ、売上の管理や食材の発注、営業計画といった幅広い業務も守備範囲に据えながら店舗全体を運営しています。店舗の規模によっては各ポジションを兼務することもあるでしょう。これら飲食店スタッフはお互いに連携しながら、お客様に「おいしさ」と「快適な時間」を提供しています。

飲食店スタッフに向いてる人って?
明るく清潔感があり、
チームワークを大切に働ける人。

飲食店スタッフに共通して必要なのは食に対する興味はもちろん、おいしい料理とともに快適なひとときを提供したいという気持ちです。また、接客や調理をともなう仕事である以上、明るく清潔感のある人が求められます。ランチタイムやディナータイムといった忙しい時でも、お客様にスピーディに料理を提供しなければなりません。そのため、チームワークを大切に、効率よく作業を進める力も必要です。

飲食店スタッフになるためには

飲食店スタッフになるために必要な資格はありません。高校や専門学校、短大、大学を卒業後、希望する飲食企業に入社するのが一般的です。その他、調理専門学校で調理の基礎や調理師の資格を身に付けたり、栄養士養成施設として指定認可された学校で栄養士の資格を取ったり、食に関連する学校に進んだ後に就職するコースを選ぶ人も少なくありません。ホールスタッフや調理スタッフとして経験を積んだ後、飲食店店長を目指すことも可能です。

ワンポイントアドバイス
スタッフのマネジメントが
とりわけ大切な仕事。

飲食店店長を筆頭に、ホールや調理のリーダー職を務める飲食店スタッフにとって、人材のマネジメントは売上に関わる重要な業務。部下やアルバイトをまとめ、一人ひとりが生き生きと働けるよう管理・教育することでやる気と能力が引き出されます。具体的には人員が不足しないように配慮しながら休み希望を取り入れたシフトを作成したり、元気のない人に声がけしてモチベーションを高めたり、仕事への意欲を促すことでお客様への貢献につなげることが大切です。