高校生・大学生のための北海道の仕事に出会えるキャリア探求サイト

MENU

  • HOME
  • 川原 英佑さん

川原 英佑さん
インタビュー公開日:2020.04.16

目指し続けたオリンピックの舞台
努力だけでは叶わないと知った18才。
宮の森の住宅街の一角にある、スペシャリティーコーヒー専門店「宮の森アルケミストコーヒー」高品質で焙煎方法にもこだわったコーヒー豆をその場で挽き、試飲した上で選べるという、今までにないスタイルの個性的なお店です。
オーナーの川原英佑さんは、学生時代はオリンピックを目指すスピードスケート選手でした。父がスピードスケートの元オリンピック選手で地元のスケートチームの監督という環境のもと幼いころから練習を重ね、スポーツ推薦で大学にも進学。しかし、一緒に練習していた同級生が全国トップレベルの成績を収めていく一方、体格など変えられない要素もあり思うように結果が出せず、「努力だけではオリンピックに出る夢は叶わない」という現実を突きつけられます。道が閉ざされた川原さんは大学を中退し、地元に戻ってうつ状態にまで追い込まれていました。
知人の言葉をきっかけに再起。
人生の金メダルを探していました。
何も手につかないまま日々をやり過ごしていた時、知人からの言葉が前を向くきっかけとなります。「いつも素直でいること、いつも笑顔でいること、不平不満や悪口を言わないこと、目の前の人を喜ばせること」この4つをやり続ければ人生が変わると信じ、川原さんは素直に取り組んでみました。笑顔と言葉を磨くことを心掛けながらさまざまな仕事に挑戦すると、徐々に周りの人の反応も変化し、自信を取り戻します。
ニセコのカフェで衝撃を受けるほどおいしいコーヒーと出会ったのはこのころです。「コーヒー1杯で心が軽やかになる経験をしました。そして、それを提供する仕事にも大きな価値を感じましたが、まだその時の思いは漠然としていたんです」
その後は世界一周の旅を経験し、帰国後はリゾートホテルでマネージャーとなり順調にキャリアを積みながら、「ずっと自分の人生の次の金メダルを探していた」といいます。
コーヒーを仕事にすることを決め、
会社を辞めて開業の準備を開始。
そのことを妻と話していると、「コーヒーの仕事がしたいんでしょう?」その言葉にドキっとしたそう。コーヒーの道に進みたいけれど怖い、と長い間迷っていたことを言い当てられ、もう逃げることはできないと、一念発起して会社を退職。夫婦で札幌に移住し、外資系企業の在宅ワークの社員として働きながら開業の準備を始めました。
まずは焙煎機を購入すると共に、東京で講習会に参加し焙煎の基本技術を習得。その後はコーヒー専門の商社から最高品質の豆を仕入れては、ひたすら焙煎の研究に没頭しました。「東京の有名店の社長にも、『コーヒーは習うものじゃない、自分で挑戦するしかない』と言われました。同じ豆、焙煎機でも気候や環境が違えば違う味になります」そうして数カ月、何百回もの焙煎を重ねて、納得できる味に到達。周りの人にも試飲してもらい、「本当においしい」と太鼓判を押され、いよいよ営業を開始することにしました。
レストランなどに提案し次々契約。
店舗では新しいスタイルを確立。
当初、「本当にこのコーヒーのおいしさをわかってくれる、ミシュラン獲得シェフにまずは試飲してもらおう」と考えていた川原さんでしたが、最初に連絡を取った4軒で試飲してもらい、すべて契約が決定。改めて手応えを感じました。札幌市内のフレンチレストランのシェフは「北海道でこのレベルのコーヒーが飲めるとは思わなかった」と系列店全店で導入してくれた他、レストランやカフェ、オフィスなどに連絡を取り、なんと試飲した9割のお店が契約を決めるという結果に。
2019年11月に一般の人に小売ができる念願の店舗も構えました。ここでは、まるでワインの試飲のように、コーヒーの説明をしながら3種類の豆を挽き、淹れたてのコーヒーを試飲してもらい、納得して選んで豆を購入してもらう「コーヒーカウンセリング」という、今までにない独自のスタイルを確立しました。
夢は日本を代表するコーヒー屋。
心が軽くなるキッカケをつくりたい。
今の夢は、「札幌から日本を代表するコーヒー屋になる」こと。そして、お店のコンセプトは「心に風が吹くコーヒー」です。「オリンピックの金メダルは一人しか取れないけれど、日本一のコーヒー屋はそれぞれの人の心にあるものなので、何軒あってもいい。日本では毎年3万人の人が自殺で亡くなっていて、かつての自分もそうなりかけていたと思います。今、彼らを助けたくても、僕が直接会いに行って救えるわけではありません。でも、自分が心に風が吹くほどのコーヒーを作り、影響力が高まれば、彼らの扉を開けるかもしれない。そんな思いで、おいしいコーヒーを追求し続けています」
シゴトのフカボリ
コーヒー焙煎士の一日
9:00
出勤 
焙煎、カッピングテストなど
13:00
開店 コーヒーカウンセリング 
接客の合間に、発送作業など
18:00
閉店 
掃除、片付け、オーダー対応など
19:00
終了
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
独立を機に購入した焙煎機
高品質な豆でも、焙煎の温度や時間によって、全く違う味わいになります。それぞれの豆に合う焙煎を日々研究し、納得のいくものだけを販売しています。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

世界一周の旅に出る時、会社を辞めてコーヒーの道に進む時、怖くてもワクワクする方を選択してきたことで、今の自分があります。まずは日常の何気ない選択をワクワクする方にすることから始めて、人生を拓いていきましょう!

宮の森アルケミストコーヒー

産地がわかる高品質な豆を自家焙煎するスペシャリティコーヒー専門店。店頭で試飲して選べる小売と、飲食店やオフィスへの卸売を行っています。

住所
北海道札幌市中央区宮の森三条13丁目5-18
URL
https://www.alchemist-coffee.com

お仕事データ

繁盛店を作り上げる!
飲食店経営者
飲食店経営者とは
新しいアイデアで
魅力あふれるお店づくりを!

メニューの開発を筆頭に、接客や仕入れ、スタッフの教育、広告・宣伝など経営全般を担う仕事。オーナーとして経営に徹するケースもあれば、自ら調理をする個人経営のスタイルもあり、大きな飲食経営会社のフランチャイズとしてお店を出す道も。経営者としての立ち位置も店舗形態もさまざまです。ライバルの多い業界なので、新しいアイディアと市場調査で魅力あるお店づくりを進めることが大切。

飲食店経営者に向いてる人って?
リーダーシップがあり、
鋭いビジネス感覚を持った人。

スタッフを一つにまとめ上げるリーダーシップや店舗経営に関する的確な決断力と運営力が求められます。そのほか、企画力や事務処理能力など幅広いスキルが必要。会社組織の中の飲食店経営者の場合は、売上を着実に伸ばす手腕も評価されます。食べることやお客様の喜ぶ顔を見るのが好きという情熱はもちろん、経営者として鋭いビジネス感覚を持てるかどうかがポイントです。

飲食店経営者になるためには

飲食店経営者には「食品衛生責任者」の資格取得が必須。飲食店や飲食関連企業で経験を積み、知識や技術、さらに店舗立ち上げのノウハウを身につけた上で開店に至るケースが多いようです。また、なかには飲食店経営を学べる専門学校などもあります。大まかな流れとしては、資金の目処を立てて店舗選びからスタート。内装やメニューづくり、従業員の確保などを経て開業に至ります。

ワンポイントアドバイス
「居抜き」と「スケルトン」、
どっちを選ぶ?

お店のオープンにあたる初期費用は「居抜き」か「スケルトン」かで大きく異なります。「居抜き」は厨房機器やテーブル、椅子などがそろった物件のこと。それらを活用することで開店コストをおさえられるのが特徴です。「スケルトン」は骨組みだけの状態。内装外装や厨房機器といった費用はかさみますが、自分のイメージ通りの店にできるというメリットがあります。