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施工管理_山本 聖真さん
インタビュー公開日:2025.08.29

やりがいや将来を深く考えず、
寄り道が多かったと思います。
富良野市の中心部からクルマで約5分。富良野川に架かる「シャトーふらの橋」では、多くの工事関係者や職人が忙しく立ち働いています。
「もう工事も終盤に差し掛かっていますが、今回は橋の塗り直しを行っています。僕ら平和鉄構は工事の発注者から橋の架設(新しく架けること)や補修を請け負い、現場の管理をするのが主な役割です」
こう教えてくれたのは、平和鉄構株式会社の施工管理として働く山本聖真さん。先輩や職人と和やかにコミュニケーションをとる姿から社歴が長いかと思いきや、意外にも同社に入社したのは3年ほど前だと言います。
「高校卒業後はアミューズメント施設で働きました。まだまだ仕事のやりがいや将来について深く考えておらず、給与で選んだのが正直なところです」
その後、山本さんは内装工事の会社や中古車販売の営業職を経験。自分に合う仕事に迷いながら、10年ほど前に染め物工場に転職しました。
人や地域の「役に立つ」が
仕事観のキーワードになりました。
山本さんは染め物工場で7年ほど働く中、ご自身の仕事観の根底にあるキーワードに気づきます。それは人や地域、文化への「貢献」。
「染め物工場ではYOSAKOIソーラン祭りの大漁旗をはじめ、お祭りのはんてんや手ぬぐいなどを作っていました。一点ものを手がけるのもやりがいになりましたし、日本の伝統文化を維持することに貢献するのも誇らしかったです」
仕事は楽しかったものの、30歳の節目に転機が訪れます。家庭を持ち、お子さんの誕生が近づくにつれて、将来の収入面に不安を感じるようになり、求人情報を眺めるようになりました。
「染め物工場で自分の仕事が形として残る手応えも感じていたため、同様に何かを作る技術職で、かつ地域や人の役に立てる会社を探していました。実は、以前にも平和鉄構の求人情報を見た時に、『橋』で交通インフラを支えるという点が印象に残っていて、思い切って連絡してみたんです」
山本さんは無事に採用となり、橋の架設や補修の施工管理としての一歩目を踏み出すことになりました。
円滑に工事を進められるよう、
職人と元請けの間に立つのも大切!
平和鉄構に入社後、山本さんは役職者や上司とともに現場に向かい、どのような工事か見るところからスタートしたと振り返ります。
「現場では上司や先輩が工具や資材の名前、工法からやさしく教えてくれました。時には実際に工事を担う協力会社の職人さんの作業を手伝うこともあり、今でも分からないことは質問します。建設業界というと「背中を見て覚える」世界と思われがちですが、当社に限っては社内外問わず、何度同じことを聞いても嫌な顔一つせずに教えてくれる人ばかりです」
橋は架設から50年後をメドに補修に乗り出すケースが多いのだとか。現在、北海道内の橋は、まさにそのタイミングに差し掛かっているものが増えてきており、塗り替えや部分的な修繕の仕事の割合が高いそうです。
「発注者が損傷度合いや強度を調査した上で、僕らはその目的に合うよう工事を進めています。人員や資材の手配、スケジュール調整、安全を管理しながら、円滑に仕事ができるよう元請けと職人さんの間に立つのも大切な仕事です」
劣化していた橋が
きれいになっていくのも面白み!
現在も山本さんは一人立ちまでには至らないものの、任される仕事が増えてきました。
「橋の工事と一口に言っても、工法はさまざま。例えば、橋げたを支えるコンクリートに鋼材を取り付けて補強することもあれば、劣化した部分を取り替えることもあります。要領は基本的に同じですが、橋によって適した工法や材料が異なるため、飽きることがないんです」
ここ最近はCADという作図ソフトを使い、図面を描く仕事にもチャレンジ。工事をするにあたって危険なポイントはないか、作業が円滑に進められるか気を配っています。
「補修工事で言えば、劣化したものがきれいになっていく姿を見るのも楽しいですし、何より地域の交通を安全に維持するという手応えが抜群。たまに家族で出かける時、自分が手がけた橋を通ることもあります。ただ、子どもはまだ3歳なので、『ここ、父さんが工事したんだよ』といって理解してもらうまでにはもう少し時間がかかるかも(笑)」
上司や先輩が助けてくれるので
困ったことがありません。
平和鉄構は、橋の工事の施工管理に特化したスペシャリスト集団。本社のある旭川市内だけではなく、道北を中心とする数多くの工事を請け負っています。
「シャトーふらの橋は、旭川から日帰り圏内。ただ、遠くの場合は平日は会社が用意してくれる宿に泊まります。家族と会えないのはさみしいですが、子どもとテレビ電話ができますし、土日には一緒に遊べるので不満はありませんね」
出張の時には同じ現場を担当する上司や先輩が「一緒にご飯を食べようか」と声をかけてくれることも多いとか。山本さんは会社の「人」が何よりの自慢だと表情を緩めます。
「先ほどと少し重なりますが、上司や先輩は何を聞いても答えてくれますし、僕の表情が曇っている時は何も言わなくても助けてくれます。なので、平和鉄構に入社してから困ったことがありません。本当に会社と人に恵まれたと感じています。この恩を返すためにも、まずは一人立ちに必要な施工管理技士という国家資格を取得した上で、技術を向上していきたいです」
シゴトのフカボリ
施工管理の一日
8:00
出勤/朝礼
8:30
工事現場で管理業務
10:00
休憩
10:30
工事現場で管理業務
12:00
昼休み
13:00
工事現場で管理業務
15:00
会社へ移動
16:00
書類作成業務
17:00
退勤

シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

僕自身は中途入社なのでより強く感じるのかもしれませんが、いくつかの会社で経験した仕事が今の自分を形作っていると思います。人生は一度きりなので、その瞬間瞬間を楽しみ、後悔のないようにチャレンジしてみてください!

平和鉄構株式会社

鋼橋架設(橋をかける工事)や、鋼橋・コンクリート橋の補修・耐震補強工事などを手がける「橋」に特化した建設会社。大手ゼネコンや橋梁メーカーの1次請けとして仕事を安定受注。2023年3月に完成した新社屋はおしゃれでキレイ。

住所
北海道旭川市工業団地3条3丁目3番2号
TEL
0166-73-8282
URL
https://www.heiwa-tekko.co.jp/

お仕事データ

工事現場の司令塔
施工管理
施工管理とは
工事を円滑に進めるためには
欠かせない仕事。

建設工事や土木工事の現場で発注者と実際に工事を行う職人さんとの間に入り、人や資材の手配、スケジュール調整、予算管理など、工事を安全かつ円滑に進め、目的を実現するためのさまざまな業務を行います。大きな施設を建てるほど、工程も複雑になるため施工管理の重要性は大きくなります。

施工管理に向いている人って?
思い通りにならなくても慌てない。

現場での橋渡し役を担うことが多いため、コミュニケーション能力は欠かせません。スケジュールやお金の管理も行うので、計画的に物事を進められる人に向いている仕事です。工事には不測のトラブルもつきものなので、状況に合わせて対応できる柔軟性がある人も向いているでしょう。

施工管理になるためには

小さなリフォーム工事から大規模な土木工事まで施工管理の領域は広く、一般的には工事会社などに入社して、現場での仕事を覚えることになります。施工管理には「施工管理技士」という国家資格があり、工事の内容によって建築施工管理技士、電気工事施工管理技士、管工事施工管理技士など6種類に分かれています。大規模な現場の管理をするためにはこうした資格も必要となります。

ワンポイントアドバイス
分野が異なる工事でも活躍可能。

施工管理の仕事は一般的には馴染みが少ないのですが、工事現場には欠かせない仕事です。建設業界で働く上で「施工管理技士」の資格が役立つ場面は多く、取得しておくと出世や転職にも有利と言われています。

この仕事の求人例