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税理士事務所スタッフ_平鍋 楽人さん
インタビュー公開日:2026.04.30

紹介を受けた宮古島の4社すべてを担当。
もの静かで理論的な顧客担当のホープ。
「先日、沖縄県の宮古島に行ってきました。バカンス…ではなく仕事で!私が担当するお客様を訪問してきたんです。普段はオンラインでやりとりしていますが、やはり実際にお会いしなければと、会社からも勧められてリゾート…ではなく仕事をしてきました」
少しうれしそうに微笑みながらそう話すのは、『税理士法人マッチポイント』で顧客対応を担当する平鍋楽人さん。同社が懇意にしている社会保険労務士さんから紹介を受けた島内の企業4社を顧客にもつ、いわば『宮古島担当』です。
「もちろん宮古島だけでなく、札幌などのお客様も担当しています。業種はさまざまですが、美容室のお客様が多いのが私の特徴といえます。4社ほど担当するなかで、訪問を重ねるうちに美容業界特有の仕組みがわかってきます。専用の予約サイトを活用した集客の仕方など、踏み込んだ話もできるようになり、この仕事の面白さが広がっていますね」
入社4年目を迎えたばかりの25歳ですが、すでに多くの担当顧客をもち、「忙しくも、充実した毎日」を送っています。物静かですが、わかりやすい理論的な話し方が印象的な同社のホープです。
経営状況に『気づいてもらう』ことが仕事。
企業の舵取りを支える微かな風を吹かせる。
税理士事務所の仕事といえば、企業の帳簿をつけ、税務申告を行い、決算書類を作成するといったイメージがあります。実際、それが中心となる大切な役割ですが、同社では、そうした業務を専門に行う部署があり、平鍋さんのような顧客対応スタッフは、あえて作成業務には関わらない体制が取られています。
「私の仕事は、その専門部署が作成した25頁にもなる月次決算書や、三期分の売上を比較したグラフなどを使って、経営数値がどんな状態にあるかを把握し、お客様にも理解してもらうことから始まります」
例えば、売上が増えていれば、どういう要因で増えたのかを確認し、今後、どうしていけばいいか、を考えるきっかけにしていくのだそうです。なんだか、経営コンサルタントのようです。
「似ている部分もありますが、経営コンサルタントは具体的な対策まで考えるのに対して、私の仕事はお客様に気づいてもらうことがゴール。経営の舵取りを支える、微かな風を吹かせること、といえるかもしれません」
自社の経営状況は、当事者であるほど意外と把握しにくく、誤解しているケースもあるといいますが、正しい状況を理解すれば対策もとれます。やはり、経営を支える仕事であることに違いはありません。
やわらかな社内の雰囲気が入社動機。
入社1年目で、早くも30社を担当。
商業高校で学んだ簿記が好きだったことが、現在のキャリアの原点と話す平鍋さん。学校の教員にも興味があったそうですが、「大学に進むと、遊んでしまいそうで…」という自己分析(?)のもと、いち早くスキルを身につけられる専門学校へと進みます。ただし、簿記ではなく、企業の決算書をチェック(監査)する公認会計士のコースでした。
「父がある時、『(公認会計士は)収入の良さそうな仕事だよ』と耳元でささやいたことが、そのコースに進んだ理由(笑)。ただ、勉強していくうちに、税理士として中小企業や起業したばかりの企業の経営をサポートしていきたいと思うようになったんです」と感じ、途中から税理士コースに変更しました。
就職活動では、専門学校で平鍋さんより短期間のコースを卒業した友人が同社で働いていたこと、そして会社見学で感じた、やわらかな社内の雰囲気に惹かれたことが入社の理由と話します。
「入社1年目の冬には、早くも30社ほどのお客様を担当することになりました。決算時期にのみ訪問する契約の企業が中心でしたが、最初に面談した時はもう、ドキドキだったのを覚えています」
一方、専門学校ではあまり触れなかったパソコンのタイピング練習が入社直後の最初の仕事だったと、照れくさそうに笑います。
高度な内容の社内研修に手を挙げて参加。
厳しさのなか学んだことが面談に生きる。
入社間もない頃から、一線に出て顧客対応が行えるようになったのは、「マッチポイントカレッジ」と呼ぶ社内研修の存在があります。入社から3カ月が経った頃、カレッジへの参加希望がとられ、すかさず手を挙げたのだそうです。
「高度な内容ですが、思い切って参加しようと思いました。カレッジは、社員がお互いに業務スキルやヒューマンスキルを高めることを目的に、毎年、テーマを決めて行われている研修です。私が最初に参加したのは税理士が業務において基礎(ベース)とする数字や会計の考え方を学ぶものでした。毎週、関連書籍を読み込んで、感想を述べていくというのが、カレッジの重要な学びの一つです」
そうして知識を深めると同時に、顧客との面談のロールプレイを行い、メンバーからフィードバックを受けることでスキルを磨くなど確かに内容は高度で、いい意味で厳しさもあります。
「自分では気づかない話し方のクセを指摘され、落ち込むこともありましたが、他の担当者のコミュニケーションの取り方を学べたり、新たな知識に触れられることも多く、それがそのままお客様とのやりとりにも生きています」
20代前半の自分の言葉を、企業の代表が果たして聞いてくれるのか。そんな根本的な不安もありましたが、カレッジでの学びが自信を与えてくれたと平鍋さんは話します。
何よりもまず、迅速な対応を心がける。
家族と会社の理解を得て税理士を目指す。
「とはいえ、やはりまだ若いので『この担当者で、大丈夫だろうか』と思われているのではないか。そうしたなかで信頼を得るために今、できることは何か。思いついたのは迅速に対応すること。言われたことを忘れず、問いかけに対してすぐに反応を返すことを心がけています」
さらに面談での質問には、わかる範囲で、その場で必ず答えることも意識していると平鍋さん。間違えたことを伝えるのはNGですが、顧客に対して、わからないとはいわない。プロ意識が垣間見える平鍋さん、業務と並行して今、税理士を目指して猛勉強中です。
「一昨年に結婚し、1歳の子どもがいますが、土日のうち1日は、勉強に専念させてもらうよう、家族でルールを決めています。これまで2科目に合格し、今は消費税法の合格を目指しています。その後、大学院に通えば晴れて税理士に! 早く合格して資格を取得し、さらに実務にも力を入れていきたいですね」
週2、3日、大学院へ通学については、会社も積極的に応援してくれているそう。社内での信頼も厚く、採用の一次面接も任されているのだとか。夢は「日本一」という会社の目標に共感し、自分も役割を果たしたいと目を輝かせる平鍋さん。そんな野望はあるのに、やはりソフトなイメージ。そのギャップが魅力です。
シゴトのフカボリ
税理士事務所スタッフの一日
9:00
出勤 メールチェック、訪問予定の確認・準備など
11:00
社内での打ち合わせ
12:00
昼休憩
13:00
顧客先へ訪問・面談
15:00
メンバーとの意見交換など
16:00
顧客先へ訪問・面談
18:00
退勤
*フレックスタイム制のため、出退勤時間は日によって異なります。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具

各種啓発本
道具とは言えませんが、カレッジの課題図書や、質問力を高めるための啓発本は欠かせない存在です。入社後、何ごとも実践するためには確かな基礎知識が必要だと学び、それを日々の業務の中で活かしています。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

お客様の問いかけに迅速に対応し、答えを示す。お客様が必要としているものを把握し、ニーズに答える。私たちの仕事では当たり前のことにこそ、全力で当たればそれが信頼につながると考え、行動しています。

税理士法人マッチポイント

2019年、若手税理士によって札幌で設立された税理士法人。「全ての人と企業の幸せの起点となる」を理念に、中小企業の支援を行っています。

住所
北海道札幌市中央区北1条西7丁目3番2号 北一条大和田ビル2F
TEL
011-215-0615
URL
https://matchpoints.jp

お仕事データ

「税」に関する専門家!
税理士
税理士とは
税務相談や税金の申告書の作成で、
社会に貢献する重要な仕事!

税理士は、企業や個人の税務相談や税金の申告書の作成などを行うプロフェッショナル。税金に関する法律やルールを専門的に扱い、お客様が税務上の問題を抱えた際にアドバイスをすることが求められます。具体的には、会計帳簿のチェックや決算書の作成、税務申告書の作成や提出など、幅広い業務を担当。税務相談の場合は、顧客の状況に合わせた最適なアドバイスをすることもあります。税理士は、税務に関する知識や専門性を生かし、社会に貢献する重要な仕事の一つです。

税理士に向いてる人って?
論理的思考ができて数字に強く、
倫理観や公正さも重んじられる人。

税理士に向いている人は、論理的思考ができ、数字に強い人。正確性や細かい作業が好きなことも素養の一つです。法律や税制についての知識を常に勉強し続けることが必要です。税理士には、コミュニケーション能力も必要。顧客とのやりとりがスムーズに行われるよう、分かりやすく説明するスキルも求められます。倫理観や公正さを重んじることも大切です。

税理士になるためには

税理士になるには、「税理士試験に合格し、2年以上の実務経験を積む」「税務署で23年以上勤務し、指定条件を満たす」「公認会計士または弁護士の資格を取得する」の3つの方法があります。最も一般的なのは大学の法学系、経済学系、経営学・商学系学部へ進学し、税理士試験の合格を目指す道のり(受験資格は学歴や実務経験によって細かく規定されているので注意が必要)。合格後、会計事務所や税理士法人に就職し、2年以上の実務経験を積んだ後、税理士としての業務を開始することができます。

※税理士試験について、詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm

ワンポイントアドバイス
国際税務に関するニーズが高まり、
コンサルティングも求められる仕事。

日本では企業や個人に対する税務の専門家である税理士が必要不可欠。また、税制改正の度に税理士の需要が高まる傾向にあります。近年では、国際化やグローバル化が進む中、企業の国際税務に対するニーズが高まっているため、その分野が得意な税理士も引く手あまた。法律や経営に関する知識も必要とされるため、コンサルティングの立場として求められるケースも増えています。

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