原子 明歩さん
インタビュー公開日:2017.11.17

接客が好き、このお店が好き。
だから入社しようと思いました。
笑顔を絶やさずてきぱきと動き、ていねいにコーヒーを淹れてお客様に手渡す原子明歩さん。タリーズコーヒー札幌ちえりあ店で、ストアマネジャー(店長職)を務めています。
学生時代から自宅の近くのタリーズでアルバイトをしていましたが、大学卒業と同時にバイトを辞め、かねてからの夢だったアメリカ留学を経験。帰国後、以前のアルバイト先に挨拶に行ったところ、ちょうど正社員の募集があるので受けてみないかと言われました。
「以前から好きなことを仕事にしたいと考えていました。学生時代のアルバイトを思い起こし、カフェでの接客が好きなこと、品質や淹れ方にもこだわっておいしいコーヒーを提供しているタリーズが好きなことに気づいて…2つの『好き』が重なって、入社しようと決意しました」
社員として入社すると間もなく、
店の中心となって運営する役割に。
コーヒーショップはバイトスタッフと一緒に店を切り盛りするのが一般的。このため正社員として入社するとバイトスタッフの教育のほか、店長として店を運営する役割を期待されます。原子さんも、入社後にストアマネジャー(店長職)の研修を受け、店長として店の運営を行ってきました。
今の店が2016年12月にオープンするのに合わせて、職場を異動に。オープンの事前準備から携わり、新人スタッフの面接も担当。現在一緒に働くスタッフは学生から主婦まで、年齢層も幅広いのが特徴です。
「人柄の良い方ばかりで職場の雰囲気が良いです。時には厳しいことも言わなければならないので、相手に合わせた話し方、伝え方を心掛けています」
お客様と距離が近い店を目指し、
積極的に会話をしています。
お店での原子さんは、カウンターでお客様と会話をしたり、「明歩ちゃん!」と声を掛けられたりと、お客様との距離がとても近いように見えます。
コーヒーショップはカウンターでのセルフサービスが主流なので、用件以外の会話がないイメージでしたが…。
「ちえりあ店は立ち上げの時からの方針で、今までの店にない、お客様と距離が近い店を目指しています。ちえりあの講座の帰りや、近くにお住まいの方などたびたび来られる方が多いので、お客様と積極的に会話をしているんです」
1杯のドリンクを味わい、思い思いの時間を過ごして、「おいしかった、また来るね」と自宅へと帰る…。お客様にとってタリーズがそんな安らぎの空間になっていることがうれしいと、原子さんは言います。
新商品の紹介はスタッフ一丸で。
お店の知名度アップに向けて努力!
新商品が出る時などは、そのおいしさをお客様に知ってもらうために、特に力が入ります。
「発売前の準備段階から、スタッフみんなで商品知識をしっかり身に付けて、お客様へのアプローチを考え、実行してから結果を分析し、さらに良い方法を考えていきます。もっとたくさんのお客様に、タリーズコーヒーちえりあ店を知ってもらいたいと思っています」
もともと、負けず嫌いな性格だったと言う原子さん。何かに取り組む時は、必ず目標を定めてそこに向かって進んでいます。北海道の店舗にはお客様に対して一生懸命で積極的なスタッフが多く、新商品のプロモーションにも熱心な店舗が多いそうです。
個人としても、2016年には社内で商品を作る技術や接客を競う、バリスタコンテストでみごと3位に。次は優勝に向かって、さらに意欲を燃やしています。
良い人間関係を作るためには、
相手をよく見て好きになること。
コーヒーショップの店員に向いている人はどんな人か、原子さんに聞いてみました。
「やっぱり、一番は接客が好きな人、会話を交わすのが得意な人ですね。実際に働いているスタッフも、接客好きな方が多いです」
楽しく働くコツは、相手の人に興味を持ってよく観察し、相手を好きになることだとか。
「そこから良い人間関係も築けますからね。あと商品や会社に対しても強い思いを持っていれば、さらに楽しく働けると思います」
お客様が好きで、自分のお店と商品が好きだから、おいしいコーヒーでお客様を喜ばせようと努力をし、新店の立ち上げやコンテストへの出場にもチャレンジできると言います。
原子さんが生き生きと働いている理由が伝わってきました。
シゴトのフカボリ
コーヒーショップ店長の一日
8:30
出勤
オープン作業、メールチェック
9:00
在庫確認、発注業務
10:00
店頭でお客様対応
11:00
休憩
11:30
業務再開、お客様対応
14:00
昼休憩
14:30
業務再開
次のプロモーションの準備
(売上分析、目標設定)
シフト作成 など
15:00
ちえりあのデベロッパーミーティング
(テナント店舗等向けのミーティング)
売上報告、
次の新商品のプロモーションについて、
ちえりあで行われるイベントの確認 など
16:00
翌日の計画のチェック
お客様対応
17:30
退勤

シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

仕事をする時は、お客様や職場のスタッフなどいろいろな人と関わります。まずは、相手に関心を持ち、知ることから始まり、人を好きになることができれば、コミュニケーション力も上がっていきます。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具

コンテスト優秀者のエプロン
タリーズで毎年開催されるバリスタコンテストで、全国大会に勝ち進んだ社員・アルバイト各10人だけが持っている特別なエプロン、成績優秀者の証です。2016年は全国3位。優勝に向かってさらに技術を磨いています。

タリーズコーヒー 札幌ちえりあ店

2016年12月にオープンした店舗。地域密着型のお店として、おいしいコーヒーと親しみのある笑顔で、温かくお出迎えします。季節の新商品にも注目!

住所
北海道札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10
TEL
011-669-1011
URL
http://www.tullys.co.jp/

お仕事データ

おいしさと快適な時間を提供。
飲食店スタッフ
飲食店スタッフとは
接客や調理によって、
お客様に「おいしい時間」を。

飲食店の仕事は、多くの場合「ホール」と「調理」に分けられています。ホールスタッフは主に接客サービスを担当。客席への案内や注文のお伺い、配膳、会計などを行います。調理スタッフは料理の下ごしらえや味付け、調理、盛り付けに加え、キッチンの清掃や調理用具の手入れなども担うことが多いでしょう。さらに、飲食店店長がホール・キッチンスタッフのマネジメントや教育を手がけ、売上の管理や食材の発注、営業計画といった幅広い業務も守備範囲に据えながら店舗全体を運営しています。店舗の規模によっては各ポジションを兼務することもあるでしょう。これら飲食店スタッフはお互いに連携しながら、お客様に「おいしさ」と「快適な時間」を提供しています。

飲食店スタッフに向いてる人って?
明るく清潔感があり、
チームワークを大切に働ける人。

飲食店スタッフに共通して必要なのは食に対する興味はもちろん、おいしい料理とともに快適なひとときを提供したいという気持ちです。また、接客や調理をともなう仕事である以上、明るく清潔感のある人が求められます。ランチタイムやディナータイムといった忙しい時でも、お客様にスピーディーに料理を提供しなければなりません。そのため、チームワークを大切に、効率良く作業を進める力も必要です。

飲食店スタッフになるためには

飲食店スタッフになるために必要な資格はありません。高校や専門学校、短大、大学を卒業後、希望する飲食企業に入社するのが一般的です。その他、調理専門学校で調理の基礎や調理師の資格を身に付けたり、栄養士養成施設として指定認可された学校で栄養士の資格を取ったり、食に関連する学校に進んだ後に就職するコースを選ぶ人も少なくありません。ホールスタッフや調理スタッフとして経験を積んだ後、飲食店店長を目指すことも可能です。

ワンポイントアドバイス
スタッフのマネジメントが
とりわけ大切な仕事。

飲食店店長を筆頭に、ホールや調理のリーダー職を務める飲食店スタッフにとって、人材のマネジメントは売上に関わる重要な業務。部下やアルバイトをまとめ、一人ひとりが生き生きと働けるよう管理・教育することでやる気と能力が引き出されます。具体的には人員が不足しないように配慮しながら休み希望を取り入れたシフトを作成したり、元気のない人に声がけしてモチベーションを高めたり、仕事への意欲を促すことでお客様への貢献につなげることが大切です。

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