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阿部 勇士さん
インタビュー公開日:2019.07.18

新しくなった苗穂駅の
周辺街路の整備を担当。
JR札幌駅の東隣にある苗穂駅が2018年11月に新しく生まれ変わったのを知っていますか?近代的な建物になり、線路の上を通って南北を結ぶ通路を新たに設置。駅の周辺が機能的に整備されました。
そんな苗穂駅周辺のリニューアルに携わったのが、札幌市役所で働く阿部勇士さん。2014年に技術職のひとつである土木職で入庁しました。
「現在の部署には昨年4月に配属され、苗穂駅周辺のまちづくり事業に携わるようになりました。私はその事業の中でも駅周辺の街路整備を担当し、新しい道路づくりのための設計や測量、用地買収に携わったほか、関係部署や民間企業、地域の方々との調整業務なども担当。完成した時の式典運営や新しい苗穂を紹介するパンフレットの制作なども手がけました」
文系が得意だからこそ
理系の仕事にチャレンジ!
高校1、2年生のころまでは、国語や社会などの文系科目が得意だったという阿部さん。ただ、将来の仕事として憧れていたのは理系的な建築士だったそう。
「そのことを塾の先生に相談した時に、『建築士はたくさんの人と関わったり、想いやコンセプトを言葉にして伝えることが必要な仕事だから、文系が得意ならきっと強みになる』とアドバイスをもらったんです。そこから進路希望を理系に切り替えて、室蘭工業大学を目指すことにしました」
大学入学当初は建築士を目指そうと決めていた阿部さんですが、授業を受けるうちに、土木分野にも魅力を感じるようになっていきました。
「高校生のころは、そもそも「土木」ってどんなものか、よくわかっていなかったんです。建築とどこが違うの?って(笑)。大学の授業で初めて「建築」は家やビルなど建物を作り、「土木」は道路や橋、下水道などの公共施設等を作るという違いを知り、世の中への影響がより大きいということも分かりました」
それ以来、土木分野に興味をもつようになった阿部さんは、都市計画をテーマにした研究室に所属し、大学時代を通して都市交通学の研究に携わりました。

住民との直接対話で感じた
人の役に立つというやりがい。
「大学で土木を学んだ人の進路は大きく分けて、ゼネコン、コンサルタント会社、公務員の3つ。室蘭工業大学では2年生の夏に、進路について考える合宿セミナーがあり、その時、札幌市の職員の方と話す機会があって街づくりに携わる仕事に興味を持ちました」
大学卒業と共に土木職で札幌市に採用となった阿部さんは厚別区役所の土木部に配属。ちなみに土木職が配属される部署としては、他に水道局や、まちづくり政策局などがあるそう。
「最初の部署は厚別区役所の土木センターでした。仕事は厚別区の道路管理者として道路の維持修繕や、道路工事の監督を担当し、大雨等災害時には真っ先に現場へ直行します。冬は除雪に関する要望も多く、連絡をくれた方の自宅を毎日のように訪問していました。作業服を着て職場と現場を行き来する毎日でしたが、市民の皆さんと直接やり取りをして感謝されることも多く、やりがいのある仕事でしたね」
市役所内の各部署や関連企業、
地域住民との調整に奔走した日々。
阿部さんは厚別区役所に4年間勤務した後、現在の部署に異動となりました。
「私が所属している道路課は札幌市内の道路整備の計画・調整を行うのが仕事です。今回の苗穂駅の事業のように新しい道路が作られる時はもちろん、既存の道路の再整備や歩道のバリアフリー化、無電柱化なども行っています」
苗穂駅のリニューアルのような大きな事業は、札幌市のまちづくり政策の中で計画され、その計画に基づいて関連する部署が役割を分担して進めていくのだそう。
「ですから新しくできる道路の計画や全体調整をするのは私たちですが、その他に実際に工事をする部署や完成後に維持管理をする部署など、多くの人が関わることになります。もちろん地域の皆さんの声を聴くことも必要ですから、何度も調整を繰り返す必要があるんです」
札幌市のグランドデザインを
つくる仕事に携わりたい。
「この仕事の醍醐味は街づくりに直接携われることです。自分が関わったものが街の一部になり、日常の風景になっていく。その結果、市民の皆さんに貢献できることにやりがいを感じます」
今後は市の政策に基づいて、街のグランドデザインを計画するような仕事にも携わってみたいと意欲を見せる阿部さん。
「ただそのような仕事は、現場知識や経験を十分に積んでいないと、総合的な判断ができないので、現在の職場でしっかりと経験を積んで成長したいと思います」
シゴトのフカボリ
札幌市職員の一日
8:45
始業
9:00
庁内の他部署と打ち合わせ
11:00
関係企業との打ち合わせ
13:00
現場確認
15:00
資料作成
16:00
まちづくり団体との意見交換
17:15
終業
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

「今やっている仕事は本当に市民のためになるのか」「必要とされている仕事なのか」を常に意識して仕事に取り組んでいきたいと思います。

インターンシップ 職業講話

札幌市役所

都市計画、地域振興、保健福祉、市税、環境保全、産業振興、観光、スポーツ、教育、消防、交通、水道、病院事業などの幅広い分野において、190万人を超える市民の暮らしを支える地方行政全般の業務を行っている。

住所
北海道札幌市中央区北1条西2丁目
URL
https://www.city.sapporo.jp

お仕事データ

より良い暮らしのために
市町村役場職員
市町村役場職員とは
地域住民の暮らしに密着し、
行政サービスを提供。

市町村役場の職員は、警察官や消防士、教員と同じいわゆる地方公務員。地域住民の生活に密着した基礎的な行政サービスを担います。例えば、戸籍住民登録や各種諸証明の発行などの手続き、上下水道の整備、公園や緑地の整備、各種施設の運営管理など業務の幅は多彩です。一般的に「事務職」と「技術職」に分かれています。

市町村役場職員に向いてる人って?
「そのマチが好き」という気持ちがある。

丁寧で親しみやすい態度が好感を得るためのポイント。多くの自治体が厳しい財政状況にある今、市町村役場の職員はコストをかけることに対して地域住民にどんなメリットをもたらすのかを考え、住民サービスや施策を検討する必要があります。もちろん、「そのマチが好き」という気持ちは大前提です。

市町村役場職員になるためには

各自治体の採用試験を受験します。内容は市町村や受験職種によって異なりますが、事務職の場合は特に資格は必要なく、法律や一般常識などの筆記試験と、作文や面接などが行われるのが一般的。技術職は保健師や土木分野など、該当する資格や技能、専門的知識を問われることもあります。

※受験資格も各自治体で異なるため、詳しくは市町村のホームページをご確認ください。

ワンポイントアドバイス
幅広い仕事を経験。

市町村役場の事務職は、3~4年ほどのスパンで異動するケースがほとんど。それまでとまったく畑違いの課で働くことは苦労も多い分、幅広い知識と経験が身につくこともメリットです。市町村役場の中の仕事を一通り覚えて、行政全体の流れを把握できて一人前といわれています。