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北野 瑛子さん
インタビュー公開日:2020.02.28

アジア冬季競技大会に1年間派遣。
多様な業務を経験していける環境。
札幌市職員として7年目の2016年、北野瑛子さんは札幌で開催された第8回アジア冬季競技大会の組織委員会に1年間派遣されました。そして、大会運営をサポートしてくれるボランティアの募集・配置・管理などを担当しました。
「何かイベントに関わりたい!としつこく上司に言っていたので、チャンスをいただけたのだと思います(笑)」
中国など海外からのボランティア希望者も多く、受け入れや運営時には調整の苦労などもあったそうですが、善意で人のために働きたいという人たちのパワーも感じ、思い出深い経験になったと話しています。
2010年の入庁後、北野さんがまず配属されたのは南区役所市民部。その後、総務局国際部という部署で、札幌市が行う国際交流に関する業務を担当してきました。
「アジア冬季競技大会での業務を含めると、現在の所属である豊平区役所で4か所目の部署。もともと何でもやってみたいと思っていたので、多様な経験ができる市役所の働き方は自分に合っていると実感しています」
姉妹都市との提携周年事業では
得意の英語も生かし業務を遂行。
1年目の南区役所で北野さんが担当したのは総務企画課広聴係。区民からの問い合わせに応じるほか、地域の情報を広報さっぽろやホームページで伝える仕事でした。
「実は、最初から大失敗。地域で行われたウォーキングイベントの取材に自転車で出かけたものの、道に迷って集合場所に辿り着けなかったんです。結局、途中で追いついて取材はできたのですが、以降、事前の確認はしっかり行うようになりました」
その次に配属された国際部では、姉妹都市の提携周年事業の準備・運営や国際交流関連で海外に出かける職員のサポートなどを担当します。
「周年事業では、会場でのお客さまの誘導なども手伝いましたが、得意な英語を生かせる場面もあり、私自身、楽しい時間を過ごすことができました」
3年前に豊平区役所地域振興課へと移り、今度は区内にある札幌ドーム、北海きたえーるを本拠地とするプロスポーツチームと連携したイベントをはじめ、スポーツをとおした地域振興プロジェクトを担当するなど、本当にいろいろな仕事を経験してきました。
札幌の魅力を伝える仕事がしたい。
ワーキングホリデーの経験が契機に。
「もともと英語が好きでした。将来は通訳か翻訳の仕事がしたいと考え、その勉強も兼ねて大学4年生の時、ワーキングホリデー制度を利用してニュージーランドで暮らしました」
日本から遠く離れた南半球の国。自己紹介で札幌が出身地だと話すと、〝ああ、冬季オリンピックが行われた街だね〟と即座に反応が返ってきたのだとか。半世紀近く前のオリンピックを覚えていてくれたのです。
「遥か彼方にある国の人が、自分の故郷である札幌のことを知ってくれている。そのことをとてもうれしく感じるとともに、札幌の魅力を伝える仕事がしたいと考えるようになりました」
札幌市役所を目指すようになったのは、この時の経験が大きかったと北野さんは話します。一方で、大学内で行われた合同企業説明会では、興味を抱いた会社のブースにも足を運ぶなど、広い視点で自分の進む道を探しますが、部署異動によって「まるで転職するみたいに、いろいろな仕事に就くことができる」市役所の働き方が、決め手となったようです。
地域の仕事を知ってもらうイベント、
企業の地域貢献を支援する制度を担当。
現在、北野さんは二つの業務をメインで担当しています。一つは〝とよひら子どもユメひろば〟という子どもたちの職業体験イベント。豊平区にゆかりのある企業や個人が講師となり、仕事のおもしろさ、大変さを伝えるとともに、実際に体験も行います。
「地域にある企業やその仕事について知ってもらうことが目的ですが、子どもたちから〝おもしろかった〟〝参加してよかった!〟という声を聞くとやりがいを感じます」
もう一つは〝とよひらまちづくりパートナー制度〟。地域貢献をしたい企業が、自分たちのできることを登録し、それを区民のニーズと結びつける取り組みです。
「今まであまり知らなかった企業の方々と顔の見える関係になり、区民の方が、ニコニコしながら活動している様子を目にすると、私もうれしくなるんです」
また、いずれも報告書をまとめるために必要となる取材ノウハウ、イベントの運営実務など、それまで担当した南区役所、総務局国際部で経験したことが役立っているそうです。
地域を好きになってもらうための、
きっかけづくりに携わっていきたい。
北野さんはもともと北海道日本ハムファイターズ、北海道コンサドーレ札幌のゲームを札幌ドームで観戦してきたスポーツ好き。観るだけでなく、同僚に誘われたことをきっかけにカーリングに挑戦したり、最近はマラソンも始め、2019年の福岡マラソンでは42.195キロのフルマラソンデビューも果たしました。
「札幌で行われる大きなスポーツイベントの運営などにも、ぜひ関わってみたいですね。そして、多くの人に、また、一番に地域の方々に自分の街を好きになってもらうためのきっかけづくりをしていければと思っています」
札幌の魅力を伝えたいという入庁時の思いが、さらに強くなっているそうです。ラグビーのワールドカップが札幌ドームで行われた際には、豊平区のおもてなし活動にも率先して参加。忍者の格好をして、とよひらまちづくりパートナーや地域の方々が制作した手裏剣を地下鉄・福住駅で配りました。
「実は小さい頃、忍者になりたかったんです」と笑う北野さん。
陰ながら豊平区をアピールする期待の女性職員です。


シゴトのフカボリ
札幌市職員の一日
8:45
始業、メールチェック
9:00
上司との打ち合わせ
10:00
活動報告書等の作成
12:15
昼食、休憩
13:00
とよひらまちづくりパートナーの活動の様子を取材
16:00
取材記事の作成、写真の整理
17:15
終業・帰宅
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
付箋
自分の考え方をまとめるために付箋を活用しています。たとえば、報告書のコンセプト・目次・コンテンツを考えるような時、頭の中にあるものを全部書き出し、整理してみると方向性が見えやすくなります。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

これまで、いろいろな業務に携わりましたが、英語、スポーツなど好きなことを大切にする中で、どの仕事にも興味を持って向かっています。みなさんも自分の中にある〝好き〟を大切にしながら、物事に取り組んでみてください!

札幌市役所

都市計画、地域振興、保健福祉、市税、環境保全、産業振興、観光、スポーツ、教育、消防、交通、水道、病院事業などの幅広い分野において、190万人を超える市民の暮らしを支える地方行政全般の業務を行っている。

住所
北海道札幌市中央区北1条西2丁目
URL
https://www.city.sapporo.jp

お仕事データ

より良い暮らしのために
市町村役場職員
市町村役場職員とは
地域住民の暮らしに密着し、
行政サービスを提供。

市町村役場の職員は、警察官や消防士、教員と同じいわゆる地方公務員。地域住民の生活に密着した基礎的な行政サービスを担います。例えば、戸籍住民登録や各種諸証明の発行などの手続き、上下水道の整備、公園や緑地の整備、各種施設の運営管理など業務の幅は多彩です。一般的に「事務職」と「技術職」に分かれています。

市町村役場職員に向いてる人って?
「そのマチが好き」という気持ちがある。

丁寧で親しみやすい態度が好感を得るためのポイント。多くの自治体が厳しい財政状況にある今、市町村役場の職員はコストをかけることに対して地域住民にどんなメリットをもたらすのかを考え、住民サービスや施策を検討する必要があります。もちろん、「そのマチが好き」という気持ちは大前提です。

市町村役場職員になるためには

各自治体の採用試験を受験します。内容は市町村や受験職種によって異なりますが、事務職の場合は特に資格は必要なく、法律や一般常識などの筆記試験と、作文や面接などが行われるのが一般的。技術職は保健師や土木分野など、該当する資格や技能、専門的知識を問われることもあります。

※受験資格も各自治体で異なるため、詳しくは市町村のホームページをご確認ください。

ワンポイントアドバイス
幅広い仕事を経験。

市町村役場の事務職は、3~4年ほどのスパンで異動するケースがほとんど。それまでとまったく畑違いの課で働くことは苦労も多い分、幅広い知識と経験が身につくこともメリットです。市町村役場の中の仕事を一通り覚えて、行政全体の流れを把握できて一人前といわれています。