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三澤 将太朗さん
インタビュー公開日:2024.11.01

直接人と向き合う、
サービス業
「レストラン」は落ち着いた空間の中で食事から談話まで“ゆったり”を楽しむことができます。そんなレストランで、受付から料理の配膳など様々なサービスを提供するのが、ANAクラウンプラザホテル札幌 レストランサービス部門の三澤将太朗さんです。三澤さんは一番最初に就いた北海道の演劇、公演等各種イベントを扱う企業で、4年間キャスティング業務に携わり、子供劇団のアシスタントを担当していました。しかし、 コロナ禍となりオンライン会議などの業務が増え、直接人と関わる仕事が減っていく中、やはり人と接する仕事に就きたいと、営業職に転職。二回の転職を経た後、お姉さんの勧めもあり現職のANAクラウンプラザホテル札幌に入社しました。数度の転職経験を経て、直接人と向き合うサービス業が自分のやりがいに繋がると決意できたそうです。
周囲の人の立場に立って、
より良い状態にする
臨機応変に対応をして、レストラン全体をコントロールするホールスタッフ。常に全体の状況を把握しながら、自分がお客様だったらどう満足するかをお客様の立場になって考えることを忘れずに心がけているそうです。受付では日にち・人数・コース料理 のアレルギー等を、店内の予約管理をしているiPadで確認します。予約済みのお客様は指定席へ、予約を入れていないお客様は空いている席に案内します。また、三澤さんはアルバイトの管理も担当。片付けなどの指示出しも行います。一方的に伝えるのではなく、お互いが良い気持ちでチームプレーができるよう言葉遣いは丁寧に、適度な距離感を保つことに気をつけているそうです。
お客様の一日のスタートに
携わり、笑顔にしたい
仕事をする上で気になるのは、仕事内容と職場の雰囲気。三澤さんは、 「本当にノンストレスで非常に働きやすいです。いつも退勤時には各スタッフと『お疲れ様でした』などとお互いに挨拶をして、コミュニケーションを取り合っています。そうすると明日も 頑張ろう、と前向きな気持ちになるんです」
チームスタッフを家族のような存在だと語る三澤さん。「一番のやりがいは、お客様の一日のスタートに携われること。お客様がお帰りになる際に笑顔で『美味しかったよ』と満足そうに伝えてくださることで自信に繋がっています。 また、以前もご来店されたお客様が自分のことを覚えていて声をかけて下さるときは本当に嬉しいですね」 お客様と直接コミュニケーションをとることで、同時に満足度も知れてモチベーションにもなるそうです。
心を開いて
コミュニケーションをとる
三澤さんに「接客する際に大切にしていること」をお聞きすると、「幅広い年齢層のお客様とコミュニケーションをとるために、常に心の扉を開けてウェルカムな気持ちを作ることを意識しています」と教えてくれました。
三澤さんは、今でもつながりのある前職の尊敬する先輩の、“人と向き合う姿勢”を見習っているそうです。 「この仕事の醍醐味は、外国の方など様々な人とコミュニケーションをとれること。チャレンジすることが好きな人や何事にも好奇心がある人はより向いていると思います」
まさに、人と接する事が好きな三澤さんにぴったりの仕事です。
お客様に満足され続ける
ホテルを目指して
最後に今後の目標について聞きました。 「まずは、店舗を朝から夜まで全ての時間帯をマネジメントできるようになりたいです。その次はホテル内にある他の店舗も。最終的にはサービス部門のスペシャリストになって自分でマネジメントをやってみたいです」 と、ワクワクした顔つきで話してくれました。
「理想のホテルは、お客様に『また来たいな』と思ってもらえるようなホテルですね。そして、『毎年◯月に来る』というように、定期的に来訪してくれるお客様をどんどん増やすこと。お客様が満足してくれるホテルを目指したいです」
そんなホテルを作っていくホテルマンの一員として、三澤さんはどんなに忙しいときでも変わらないサービスを提供し続けます。


※取材場所 ANAクラウンプラザホテル札幌(札幌市中央区)
※取材 市立札幌新川高等学校有志
・writing 矢内このはさん(1年)
・photo    佐藤美空さん(3年) 清水はるひさん(3年) 川﨑愛依さん(1年)

シゴトのフカボリ
レストランサービススタッフの一日
4:30
出勤・オープン準備
5:45
準備終了・最終確認
5:55
オープン・受付業務
9:30
最終入店
10:00
片付け
11:00
ランチ準備
11:30
ランチオープン
13:30
退社
※朝食メインのシフト例
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
「ホスピタリティマインド」の冊子
入社時に貸与された「ホスピタリティマインド」の冊子を常にロッカーに入れています。一生の一度に来ていただいている感謝の気持ちを忘れずにす るよう努めています。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

どんなに忙しいときでも、ほんの少し立ち止まって「相手の立場になること」を心がけることが、良好なコミュニケーションに繫がります。 

ANAクラウンプラザホテル札幌

1974(昭和49)年開業。26階建てのホテルで、宿泊・朝食のサービス、 レストラン・バー、宴会・会議等の会場を提供している。

住所
北海道札幌市中央区北3条西1丁目2-9
TEL
011-221-4411
URL
https://www.anacpsapporo.com

お仕事データ

お客様に快適な時間と空間を提供。
ホテルスタッフ
ホテルスタッフとは
さまざまな部門が連携し、
お客様に細やかなサービスを。

ホテルではお客様をもてなすためにさまざまな部門のスタッフが連携して働いています。例えば宿泊部門ではカウンターで受付を担当する「フロントスタッフ」、お客様を客室まで案内する「ベルパーソン」、あらゆる要望や問い合わせに応える「コンシェルジュ」、そして客室の清掃やベッドメイキング、備品の補充など担当をする「ハウスキーパー」などがあります。その他、料飲部門では「ウェイター・ウエイトレス」や「調理師」がレストランのサービスや調理などを担当し、宴会部門では「プランナー」が結婚式やセミナーなどの行事を取り仕切ります。

ホテルスタッフに向いてる人って?
ホスピタリティマインドを持っている人!

ホテルスタッフの仕事はお客様に快適な時間と空間を提供すること。どの部門で働くとしても、「相手が喜んでくれることがうれしい」というホスピタリティマインドを持っていることが大切です。また、ホテルスタッフの多くが接客業なので、お客様の気持ちを察するための目配りや気配りができる人にも向いています。ホテルでは大勢のスタッフと連携して働かなければならないため、各部門と協力し合うチームプレーも求められるでしょう。

ホテルスタッフになるためには

ホテルスタッフには特に資格は必要ありません。高校・専門学校・短大・大学卒などさまざまな学歴の人が働いています。一部には観光学科をはじめホテルの知識を得られる教育機関も。ホテルスタッフになるには各ホテルの採用試験を受けるのが近道です。また、調理や結婚式の部門を目指す場合は、それぞれの学びに特化した専門学校などもあります。

ワンポイントアドバイス
語学力や国際感覚を身につけよう!

近年、外資系のホテルが国内にも多数進出したことや、外国人観光客を呼び込みたいホテル側の要望により、ホテルスタッフにはこれまで以上に語学力や国際感覚が求められるようになりました。ホテルスタッフとして一流の立ち居振る舞いを身につけた上で、国際化に対応できるスキルをさらに身に付けられれば、その後のキャリアアップにも役に立つでしょう。

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