西館 良将さん
インタビュー公開日:2020.03.17

これからのニーズを見据え、
介護業界を選んだんです。
中島公園のすぐそばにある「うるおい川の音」は、株式会社セブンブレンチが運営する住宅型有料老人ホーム。西館良将さんは施設内に併設された訪問介護事業所「ケアサポートうるおい」の介護職員として各お部屋を訪問し、身体介助や生活支援を行っています。
「大学時代はIT技術やPC関係について学んでいました。ただ、在学中には明確な将来のビジョンを描けず…。飲食店でアルバイトを経験したこともあり、卒業後はラーメン店で働きました。とはいえ、何となく就職したというのが正直なところです」
ラーメン店で3年ほど働く中で、西館さんは自身の未来について改めて思いを巡らせるようになったとか。その結果、これからニーズがますます高くなりそうな介護業界を転職の視野に入れました。それまでお年寄りと深く接した経験はなかったそうですが、不安はなかったのでしょうか?
「自分は積極的に前に出て行くタイプではないので、営業職として商品を売り込んだり、工事現場で職人さんと渡り合ったりするよりは、向いているのかも…程度の自信しかありませんでした(笑)」
生活支援の基礎の基礎から
教えてもらえました。
西館さんはハローワークの求人情報から、たまたま目にした株式会社セブンブレンチの訪問介護事業所「ケアサポートうるおい」に応募。面接では、胸に抱いていた不安が次第に薄れていったそうです。
「面接官の社長から、無資格・未経験でも十分に成長できると力強く後押ししてもらったことに安心しました。さらに、当初の勤務先(現在は閉所)には要介護度の低い利用者様が多かったため、身の回りの生活支援が中心ということもゼロからのスタートにはピッタリだと思ったんです」
その言葉通り、まずは先輩が訪問先の掃除や洗濯、買い物の仕方といった基礎の基礎から丁寧に教えてくれたのだとか。およそ8カ月後に異動するまでは、主に生活支援に携わりながら、徐々に利用者様と接することに慣れていくことができたと振り返ります。
利用者様によって、
介助の仕方は異なります。
西館さんは会社の資格取得支援制度を利用し、介護職員初任者研修を修了。その時点から先輩に付き添ってもらいながら身体介助の方法も教わりました。
「利用者様によって身体介助の仕方は異なりますので、先輩が一人ひとりの性格や気を付けるべきポイントを細やかに指導してくれました。加えて、当社では個人ファイルを作っているため、引き継ぎや情報共有がスムーズなんです」
提供する介護サービスは食事やトイレの介助、身の回りのお世話など日によってさまざまですが、西館さんは平均すると利用者様のお部屋を1日5件ほど訪問。夜勤は月に4回程度で、体位交換や服薬の補助といった介助に当たっています。
「介護業界というとハードに思われがちですが、休みは週に2日ありますし、できる限り連休を作ってくれます。もちろん有給も使いやすいので、働きやすさは他の業界と遜色がないと思います」
人の役に立ちたい、
という思いが原動力。
昨年、西館さんは上司のすすめから介護福祉士の資格を取得(会社の資格取得支援制度を利用)。ホームマネージャーという管理職のポジションにステップアップしました。
「上司は僕らの人柄や仕事ぶりをキチンと把握した上で、折を見てチャンスを与えてくれます。だからこそ、モチベーションも保ち続けられるんです」
現在はスタッフのマネジメントやパートさんの指導を勉強中。とはいえ、慣れない業務に四苦八苦していると正直な感想を漏らします。今後は事務作業も増えていくことから、西館さんの課題は山積。それでも頑張れる原動力は?
「介護の仕事に通底しているのは『人の役に立ちたい』という気持ち。利用者様が困っている時に支えたいと思うからこそ、課題を乗り越えようとする気概が湧き上がります。月並みですが、コレが原動力ですね」
落ち込んだ時に、
支えてくれるのが仲間です。
西館さんは、インタビュー中も言葉を慎重に選び、謙遜しながらお話する人柄。一方、利用者様と接する姿を見ていると、実にハツラツとした笑顔で自信に満ちあふれて仕事と向き合っているように映ります。
「利用者様のお部屋を掃除するにしても、食事の介助をするにしても、1日に何度も心のこもった『ありがとう』を聞くことができます。これほどまでに感謝の言葉をかけられる仕事は他にないと思うんです」
一方で利用者様に頼まれたことをうっかり失念してしまったり、親しくなりすぎたがために言葉遣いを指摘されたり、小さなミスに落ち込むことも少なくないと言います。そんな時に助けてくれるのが職場の仲間。
「同僚は自分の表情のわずかな変化に気付いて明るい言葉をかけてくれる人ばかりなんです。周りの人に恵まれることが、働く上でこれほど大切なんだと身にしみました。今後は僕が仲間にも元気を届けられる存在になっていきたいです
シゴトのフカボリ
介護福祉士の一日
9:00
出勤/朝食の介助
9:45
引き継ぎ
10:00
訪問介護
13:00
昼休み
14:00
訪問介護
16:00
買い物代行
17:00
事務作業
18:00
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

当社の理念でもあるのが「寄り添うこころ」。介護職員がこの気持ちを大切にすることで、利用者様やご家族に安心してもらえる質の高いサービスが届けられると思います。

株式会社セブンブレンチ

訪問介護の「寄り添う」ニーズと、「医療との連携によるターミナルケア」を実現。不動産管理会社や介護キット・配食サービス会社との業務提携により、クオリティの高いサービスを提供。

住所
北海道札幌市白石区南郷通1丁目北8番1号
ディノス札幌白石ビル1階
TEL
011-376-1790
URL
http://uruoi-gp.jp/

お仕事データ

介護現場のまとめ役!
介護福祉士
介護福祉士とは
現場をまとめる
介護のスペシャリスト!

日常生活が困難なお年寄りや体が不自由な人のサポートをする仕事。業務内容は入浴や食事、排せつの補助といった「身体介護」、調理や掃除などの「生活のサポート」、本人やそのご家族への生活、身体、介護に関する「相談・助言」、外出や地域活動などで生きがいづくりを提供する「社会活動支援」の4つに大きく分かれます。一般的な介護職員と仕事が大きく異なるわけではありませんが、介護福祉士は「ケアワーカー」という現場の責任者になったり、介護の指導にもあたれる「介護のスペシャリスト」です。

介護福祉士に向いてる人って?
人を思いやる気持ちとタフさが必要。

高齢者の役に立ちたいという気持ちはもちろん、どういう要望があるのか、どんな痛みがあるのかなど、相手の立場に寄り添って考える「人を思いやる気持ち」が大切です。入浴の補助やベッドでの体位変換といった仕事も多いことからタフさも必要。疲れをしっかりリフレッシュし、自分の気持ちをコントロールできる人も向いているでしょう。

介護福祉士になるためには

介護福祉士は国家資格。取得には試験を受ける必要があり、受験資格を得るにはさまざまなルートがあります。最も一般的な方法は、大学・短大・専門学校といった介護福祉士の養成を目的とした学科・コースに進み、試験を経て資格を取得するというもの。他にも福祉系高校に通う、実務経験を3年以上積んだ上で「実務者研修」を経て受験資格を得る道もあります。

※詳しくは公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページをご確認ください。http://www.sssc.or.jp/

ワンポイントアドバイス
ステップアップやより良い待遇に。

多くの介護事業所では、介護福祉士の資格を取得することで資格手当が上乗せされます。また、サービス提供責任者や生活相談員、チームリーダーなど事業所で配置が必要となるポジションは介護福祉士の有資格者を求める場合が少なくありません。介護業界でステップアップしたい人やより良い待遇を望む場合は、介護福祉士にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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