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早稲田 知子さん
インタビュー公開日:2019.06.06

創業100年の老舗きな粉メーカーに
女性の視点で新しい風を吹かせる!
安倍川もち、くず餅、うぐいす餅。どれも、「きな粉」がたっぷりかかった、おいしい和菓子です。このきな粉をつくっているのが坂口製粉所。大正11年に精米業からスタートし、きな粉のほか上新粉、白玉粉など粉製品の製造・販売を手がける老舗の会社です。食料品店などで、きっと一度は目にしたことのある赤いパッケージの丸大豆きな粉も、坂口製粉所の商品です。「黒大豆、青大豆など豆の種類や焙煎の方法により、同じきな粉でも白や淡緑色など色や風味が異なります。当社では各種商品を取り揃え、幅広いニーズに応えています」
 営業トークもすっかり板につき、なめらかな口調で商品について説明してくれる早稲田知子さん。意外にもまだ入社3年目。もうじき創業100年を迎える同社に、女性の視点を生かしながら新しい風を吹かせ始めています。
新しいお菓子屋さんをチェックし、
レシピなどを添えて自社商品を提案。
スーパーで販売される家庭用のきな粉などのほか、業務用の商品でも知られる坂口製粉所。早稲田さんは、商品をお店に届けるための商談とともに、札幌市内のお菓子屋さんなどを担当し、営業活動を行っています。
「和菓子屋さんを中心に、洋菓子屋さんやパン屋さんなどが、私のお客様になります。当社の商品を長くお使いいただいているお店や取引のある和菓子屋さんなどを定期的に訪問し、売れ行きの動向を聞いたり、商品の在庫を確認。新商品が出れば案内をします」時には通りがかりで気になったお店や、新しいお菓子屋さんを見つけて飛び込むことも。「常にお店のオープン情報にアンテナをはり新規開拓に繋げるのも大切な仕事なんです」そんなバイタリティも早稲田さんの持ち味。
「うちのきな粉を使ったレシピや、他店での商品例を示したり『パンとも意外と相性が良いんですよ』といった具体的な提案を交えながらお話することを心がけています」
事務職で会社を学び営業職へ。
当初から商品開発にも携わる。
「営業職で入社」したという早稲田さん。ですが、諸事情で当初1年ほどは事務職を担当することに。「初めてのデスクワークは大変さもありましたが、その期間で学んだことが、とても役立っていると感じています」
 商品を知り、営業部門、製造部門のことも理解しながら、事業の運営を支える。そんな事務職の仕事を通して会社全体のことを知る機会を得たことで、営業担当となった今も、広い視点から自分の役割を考えることができているのだと、早稲田さんは話します。
「事務職でありつつ、最初から商品開発に関わらせていただいたことも、プラスになっています。既存商品のパッケージのリニューアルに始まり、現在も営業と同時に新たな商品づくりを担当。提案用のレシピなども、自分で考えています」
香ばしく焙煎した黒豆を、たっぷりのきな粉でコーティングした「きなこ黒豆」など、ヒット商品も生まれています。製造部門と二人三脚で、さらに新たな商品づくりを目指しているそうです。
紹介を受けて入社した坂口製粉所。
人とのつながりの大切さを実感。
早稲田さんは東京出身。大学卒業と同時に結婚し、北海道にやって来ました。もともと料理が好きで、クッキングスクールの講師として就職。出産により退職しますが、子育てが一段落し、スポーツジムのインストラクターとしてパート勤務をしたことが、今の仕事につながりました。
「イベント企画などにも関わるなかで、ジムのお客さまといろいろな話をするようになり『そろそろ正社員として働きたい』と考えていた矢先に、ある企業経営者の方からご紹介いただいたのが当社だったんです」
人とのつながり、縁の大切さを実感していると早稲田さん。当時のお客さんに誘われて参加した札幌まつりでは、今も毎年、お神輿に乗るなど、交流が続いているそう。
「当社の先代からお付き合いいただいている和菓子屋さんにも可愛がってもらい、忙しい時には商品づくりをお手伝いに行くことも。『(筋がいいので)お店をやりなよ』なんて、言われているんですよ」と笑う早稲田さん、まんざらでもないようです。
イベントで商品の認知度をアップ
営業活動以外の取り組みも推進。
「これまで取引がなかった、大口のお客さまとの商談が成立し、5月から当社の商品が店頭に並んでいるんです」
コーヒーと輸入食材で全国展開する人気ショップのアイテムとして決まったのは「パンに塗るきな粉」。展示会からアプローチをスタートし時間をかけて提案、契約にこぎつけたのだそうです。「北海道産の素材というアピールポイントに加えて『おいしいので採用したい』と言われた時は、うれしかったですね」
営業職の醍醐味と喜びを改めて実感したと言います。同時に現在、親子で参加できる「デコもち」づくりのイベントも企画中です。北海道、東北で親しまれるべこ餅を、デコすしのようにアレンジするというもので、そのための講師資格も取得したのだとか。また、7月5日の「きな粉の日」には、取引のある和菓子屋さんに限定商品をつくってもらいポスターを貼って、きな粉の認知度アップを図る取り組みも計画しているそうです。
「会社の歴史を大切にしつつ、営業活動の枠を超えた挑戦もしたいと思っています」と目を輝かせて話す早稲田さん。人との「縁」で出会ったこのシゴトは早稲田さんとって、正に天職だったようです。
シゴトのフカボリ
食品営業の一日
8:30
出社。お客さんからのメールチェック
9:30
社内での商談や来社したお客様の対応
10:30
外勤へ出発。お客さまへの訪問
12:00
昼食
13:00
お客さまへの訪問
16:30
帰社。翌日の提案準備など
17:30
帰宅
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

私は、人との出会いで今の仕事にめぐり合いました。みなさんにも人との縁、つながりを大切にしてほしいですね。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
商品サンプルでアピール度アップ!
新店舗などの情報を調べたり、気になる商品を撮影するスマホ、スケジュール管理に必須の手帳に加えて、きな粉の商品サンプルを携帯。マメによる色の違い、風味などを直接示して、商品をアピールしています。
インターンシップ 職業講話

株式会社 坂口製粉所

きな粉、上新粉、白玉粉など、家庭用・業務用を合わせて約300種類を製造する、製粉商品の老舗。北海道産の素材と、安全・安心な商品づくりにこだわる。

住所
本社/北海道札幌市中央区南1条東4丁目7番地
米里工場/北海道札幌市白石区米里5条2丁目2-10
TEL
011-873-4157(米里工場)
URL
http://www.kinako.co.jp

お仕事データ

商品やサービスを販売!
営業
営業とは
商品やサービスを販売し、
売上に結びつける大黒柱。

一般に自社の商品やサービスを販売するのが営業の主な仕事。企業向けに販売する法人営業と、個人にセールスする個人営業とに大きく分けられます。とはいえ、商材によってスタイルはさまざま。見込み客を訪問し売り込む新規開拓営業、固定客を中心に訪問し取引するルートセールスなどがあり、扱う金額はもちろん、顧客とのコミュニケーション方法も異なります。共通していえるのは営業は商品やサービスを売上に結びつける、企業にとっての大黒柱!

営業に向いてる人って?
人と接することが好きな聞き上手。

営業というと明るく元気で話し上手な人をイメージしがち。けれど、押しが強く、口が達者なだけでは売上にはなかなか結びつきません。相手を尊重し、じっくりと耳を傾けてニーズを引き出すのが得意なタイプが、トップセールスを叩き出すケースも多いよう。「人と接することが好き」で会話のキャッチボールができることが大切です。

営業になるためには

基本的には特別な資格や学歴は必要ありません。ただし、海外との取引をする上で英語力を持っていたほうが有利だったり、不動産会社では「宅地建物取引主任者」の資格が必要だったり、就職先や業界によって専門性が求められることもあります。

ワンポイントアドバイス
タフな反面、結果への見返りも大!

営業職の特徴としては成果や実績をあげた人に、より多くの給料が与えられる「成果給」を取り入れている企業が多いこと。その場合、ビジネスの最前線で奮闘するタフな仕事の反面、結果を残せば見返りとして大きなインセンティブを手にすることができます。