山本 飛鳥さん
インタビュー公開日:2021.08.11

小学校などの遠足でも利用され、
学習機会も提供する地元の遊園地。
道内最大級、高さ85メートルの大観覧車、道内唯一の3回転コースターで知られる、「北海道グリーンランド」。 施設名どおり、まさに北海道を代表する遊園地です。バラ園や野外音楽堂、パークゴルフ場などのある大規模都市公園のなかに位置するというのも、北海道らしいスケール感といえます。
「小学校などの遠足でご利用いただくことも多いんですよ。その際には、宝探しゲームやバックヤードツアーなど、学んだり考えたりしてもらえる企画も実施しています。こんな遊園地は、あまりないかもしれませんね」
地元に根ざした遊園地。そう話すのは、スタッフの山本飛鳥さん。ご自身も中学校時代にレクリエーションで来園し、撮影に来ていたテレビに映ったこともあるのだとか。
「昨年は、母校(高校)の学校祭が、この施設で行われました。コロナ禍での三密を避けるために私たちの大きなホールをご利用いただき、おかげさまで盛況のうちに終了することができました」
山本さんが所属するのは、遊園地営業企画課という部署。お客様を呼び込むための企画や営業活動を行っているセクションです。
イベント開催時のお客様の誘導、
POPや看板などの製作を主に担当。
社内には、遊園地の運営を担う3つの部署があります。お客様への対応業務を行う遊園地課、遊具を扱うアトラクション運行・整備課、そして、山本さんの所属する遊園地営業企画課。イベントの企画・運営、広報活動、企業・学校への営業活動などを通して集客アップを図ることが山本さんの部署の役割です。
「現在、私がメインで担当しているのはイベントの運営やPOP・看板、ホームページのバナー作成など告知物の制作です」
ヒーローショーなどのイベントがあると、検温・消毒をお願いするとともにお客様を誘導したり、三密回避などコロナの注意事項の告知、ショーの後に開催されるサイン会・撮影会の誘導・整理などを行うそうです。また、告知物に関してはパソコンを使ってデザインし、それを大型の出力機で印刷して、枠をつけて看板に仕上げ、園内への設置まで一連の作業をすべて行っています。
「デザインソフトなど使ったこともありませんでしたが、上司に一から教えていただき、自分でも調べながら、覚えてきました」
入社は2020年4月。それから、1年半あまり。成長著しい山本さんです。
ネイチャーガイドへの憧れの想いから、
自然豊かな地元で働くという選択へ。
岩見沢市生まれの山本さん。実家は北海道グリーンランドから車で15分ほどのところにあり、小さい頃から遊びに来ていたそうです。
「そんな遊園地で働くことになるとは、高校の時は考えてもいませんでした。縁があったのだと思っています」
自然が好きで、地元の農業高校の森林科学科へ。卒業後は金属加工の仕事に就き、技術を身につけましたが、憧れだったネイチャーガイドの仕事にチャレンジしようと退職。けれども、コロナ禍の影響で募集が激減してしまい、そのタイミングで知人の紹介を経て入社したのが北海道グリーンランドでした。
「よく遊びに来ていたとはいえ、遊園地が大好きだったわけではありません。ちょっと働いてみるか、といったお試し感覚でした」
ただ、肩の力が抜けていたお陰で気楽に楽しく働くことができ、仕事にも興味を持てたと山本さん。今は施設のブログやSNSの更新も担当しています。
「入社から半年ほどして社員にならないかと誘われました。ネイチャーガイドへの想いも残っていたのですが、自然豊かな地元で働くのもいいなと思えるようになり、お受けしました」
テレビCMの制作にも関わるほか、
情報番組に出演して施設をアピール。
年間を通して開催されるショーなどの運営に携わるほか、新たなイベントを企画するのも、山本さんの部署の仕事。昆虫の展示イベント、リアル脱出ゲーム、カスタムカーの展示会、フードファイターの大食いイベント……。子ども向けから親子で楽しめる催しまで、これまで、さまざまな企画がありました。
「上司から『思いついたら、どんどん提案し、実現させて!』と言っていただいています。今は、コロナ禍のなか新しいイベントの実施は難しくなっていますが、今後は、自分なりの企画も打ち出せていけたらと思っています」
施設の魅力を伝えるテレビCMの制作にあたって、スタジオで映像をチェックしたり、ナレーションやBGMの希望を伝えたりといった仕事も山本さんは担当しています。また、GWや夏休みの前には、テレビやラジオの情報番組の取材を受け、出演してイベント告知をしたり、情報誌に登場してアピールすることもあるのだとか。
「『ラジオ、出てたでしょ!』と、地元の友人や、前の職場の人から言われることもあります。それも、だんだん慣れてきましたね(笑)」
そうした反応があることに、仕事の手応えを感じているようすの山本さんです。
自分が『看板』となって施設の魅力、
地元の魅力を伝えるという地域貢献。
イベントなどがなければ、山本さんは基本、バックヤードで業務を行っていますが、たとえば熱中症などが発生した場合には無線で連絡を受け、現場に駆けつけて対処します。
「そうした緊急時以外にも、園内のようすをブログで伝えるため、お客様に話しかけて感想を聞くなど、協力をお願いすることもあります。そんな触れ合いも楽しいですね」
冒頭で話してくれた母校の学校祭は、生徒から相談を受けたことをきっかけに山本さんが担当し、演出の協力なども行いました。
「生徒たちの希望を聞きながら企画しましたが、恩師から『山本のお陰で、大成功だったよ』と言ってもらえた時は感無量でした。うれしかったですし、この施設だからこそ経験できたことだと、私自身も感謝の気持ちです」
メディア関係者とのネットワークをしっかり築き、自分が看板となって施設のアピール度を高めると同時に、今は主に上司が担当している企業・学校などへの営業活動にも、今後は力を入れていきたいと話す山本さん。地元の遊園地で、地元の魅力を伝える。こんなかたちの地域貢献もあるのだと、山本さんに気付かされました。
シゴトのフカボリ
営業企画の一日
8:00
出勤、のぼりの掲示ほか開園の準備、開園待ちのお客さんへの対応
10:00
開園、バックヤードでPOP制作やSNSの更新
12:00
昼食・休憩
13:00
ラジオの取材(出演)
14:00
園内の巡回、ブログのネタ探し・制作
16:00
閉園、片付け
17:00
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

お客様に楽しんでいただき、笑顔になってもらえることを第一に考えて、イベントの企画から、園内での対応まで、しっかりと意識して日々、仕事に取り組みたいと思っています。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
無線機
園内でのお客様への対応にヘルプが必要な場合など、逐一無線で連絡を受けて急行します。イベント開催時のスタッフ同士の連絡にも欠かせない道具です。

北海道グリーンランド
(空知リゾートシティ株式会社)

平成10年設立。北海道グリーンランドの遊園地、ホテル等を運営しているほか、いわみざわ公園、いわみざわ北村温泉施設の運営を受託しています。

住所
北海道岩見沢市志文町1015番地
TEL
0126-22-2121
URL
http://www.h-greenland.com

お仕事データ

商品やサービスを販売!
営業
営業とは
商品やサービスを販売し、
売上に結びつける大黒柱。

一般に自社の商品やサービスを販売するのが営業の主な仕事。企業向けに販売する法人営業と、個人にセールスする個人営業とに大きく分けられます。とはいえ、商材によってスタイルはさまざま。見込み客を訪問し売り込む新規開拓営業、固定客を中心に訪問し取引するルートセールスなどがあり、扱う金額はもちろん、顧客とのコミュニケーション方法も異なります。また、販売戦略を立てたり、課題を分析したり、時にはお客様先に同行する営業企画を担うことも。営業に共通していえるのは商品やサービスを売上に結びつける、企業にとっての大黒柱!

営業に向いてる人って?
人と接することが好きな聞き上手。

営業というと明るく元気で話し上手な人をイメージしがち。けれど、押しが強く、口が達者なだけでは売上にはなかなか結びつきません。相手を尊重し、じっくりと耳を傾けてニーズを引き出すのが得意なタイプが、トップセールスを叩き出すケースも多いようです。「人と接することが好き」で会話のキャッチボールができることが大切です。

営業になるためには

基本的には特別な資格や学歴は必要ありません。ただし、海外との取引をする上で英語力を持っていた方が有利だったり、不動産会社では「宅地建物取引士」の資格が必要だったり、就職先や業界によって専門性が求められることもあります。営業企画の場合は、市場調査や分析などの知識があると活躍の幅が広がります。

ワンポイントアドバイス
タフな反面、結果への見返りも大!

営業職の特徴としては成果や実績をあげた人に、より多くの給料が与えられる「成果給」を取り入れている企業が多いこと。その場合、ビジネスの最前線で奮闘するタフな仕事の反面、結果を残せば見返りとして大きなインセンティブを手にすることができます。

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